午前5時前の甘いキス。36 ページ36
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「先に病院に斗真さんが来て、泣いてたんだあの人。そこでわかった。
――…姉貴が、俺が不良チームに入るのを嫌がってた理由。」
「…、」
「一番近くで、斗真さんの事見てたからなんだろうな。」
……"切っても切れない縁て奴。"
三瀬さんの言ってる事、一つ一つに意味が合って、三瀬さんの意志があって。
「でも、入ったんですよね?」
「入ったよ。……斗真さんが居たから。」
じゃあなんで、斗真さんを避けてるんだろう。
不思議に思って居ると、「斗真さんが俺を、責めなかったから。」とつづけた。
「……それに、まだ斗真さんに謝れてないってのもあるけど。」
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三瀬さんの過去を少し聞けたことで少しでも近づけたんじゃないかと思った。
そんなあたし達の間をしばらく、沈黙が続いた。
「桃井もさ、」
三瀬さんが、口を開く。
「幼馴染、大事にしとけよ。」
「……もういいんです、あんな奴。今まで何回ケンカしてきたか…」
青峰君は、意地悪でデリカシーもないし。
あたしが思ってる事全然わかってくれないし……
「もう、どうだっていいです……あんな奴。」
ムスっと頬を膨らますあたしを見て、三瀬さんは表情を緩めた。
「じゃあ、そう思ってると思うの?」
「そりゃあ……だって、あんな風に言うんですよ?」
「そう思ってるなら、普通は迎えになんか来ないよな。」
「……っ!」
三瀬さんが、ふと視線を向けた先に。
青いジャンパーを着た青峰君の姿があった。
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十逢 - ☆抹茶ぷりん☆さんと同意見で実はうちも思ってたんですよ!桃井ちゃん可愛いのに小説すくねぇなー、と!なんで書いちゃいましたね笑 まじですか!応援されてると思うと頑張れる!ありがとうございます! (2014年12月23日 0時) (レス) id: 9318851bac (このIDを非表示/違反報告)
十逢 - 赤司君とのお話し大好きです!!一目見た日に一気読みしちゃいました笑 リスペクトです、ほんと(*^^*) 「尊敬」の一言につきますよ!文才分け与えてほしいです(*´∇`*) (2014年12月23日 0時) (レス) id: 9318851bac (このIDを非表示/違反報告)
☆抹茶ぷりん☆ - 桃井ちゃんとの恋愛物ってあまり無い気がするんですよね。だから、すっごく新鮮で好きですっ!!更新頑張ってください!応援してます!! (2014年12月23日 0時) (レス) id: 8c00b7f1df (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖.(プロフ) - 十逢さん» ひぇぇぇえ;;私なんぞの作品読んでくださいましたか。ありがとうございます(*´-`)憧れの作者さんだなんて照れます(//’-’//) (2014年12月22日 23時) (レス) id: ba84b43ebf (このIDを非表示/違反報告)
十逢 - 角砂糖.さん» 角砂糖さんの小説、いつも読まさせていただいています!憧れの作者さんからコメントをいただけで光栄です…!! 桃井ちゃんはガンガン行く系な女子の気もするんですけど、自分が書いてる男主が男主なので…(笑)コメントありがとうございました! (2014年12月22日 23時) (レス) id: e7b369ef52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十逢 | 作成日時:2014年12月14日 14時