午前5時前の甘いキス。30 ページ30
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「さっきから独り言うるせーよ。」
「あ、ごめんね。」
そんなに大きく声にだしてたっけ、と思いながら青峰君に謝ると
「アイツかよ、それ。」と、あたしのケータイのテディベアを指さした。
「アイツ…?」
「この前送って来てもらってたろ、アイツに貰ったのかよ」
「う、うん…。」
照れくさくて、思わず声が小さくなる。
そんなあたしの前で、青峰君は「やめとけよ。」と、そう言った。
「え……」
何よ、いきなり……。
「なんで青峰君がそんな事言うの!?」
「なんで、ってそりゃあっちはオメーなんかに気がねぇからだよ。」
悪気が合って言ってるわけじゃないって、わかるけど。
なんでここまでこんな風に言われなきゃならないのよ。
気がないって事はあたしだってわかってるけど、メール送るくらい……、
「やめとけやめとけ、振られんぞ。」
「っ!!」
青峰君の何気ない言葉で、鼻がツンとして目が熱くなる。
ジワッ……と、涙がこみ上げる。
「ん?」と、青峰君があたしに視線を向けた後驚いたように目を見開いた。
「もういいっ!!
青峰君なんか、もう知らない!」
何も言い返せないままあたしは、教室を飛び出した。
「さつきっ、…」青峰君があたしを呼び止めた声が聞こえた気がしたけど、
今はそれより青峰君の言葉が頭に来た。
――…でもそれが間違ってない事もわかったから。
余計、足を止める事ができなかった。
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十逢 - ☆抹茶ぷりん☆さんと同意見で実はうちも思ってたんですよ!桃井ちゃん可愛いのに小説すくねぇなー、と!なんで書いちゃいましたね笑 まじですか!応援されてると思うと頑張れる!ありがとうございます! (2014年12月23日 0時) (レス) id: 9318851bac (このIDを非表示/違反報告)
十逢 - 赤司君とのお話し大好きです!!一目見た日に一気読みしちゃいました笑 リスペクトです、ほんと(*^^*) 「尊敬」の一言につきますよ!文才分け与えてほしいです(*´∇`*) (2014年12月23日 0時) (レス) id: 9318851bac (このIDを非表示/違反報告)
☆抹茶ぷりん☆ - 桃井ちゃんとの恋愛物ってあまり無い気がするんですよね。だから、すっごく新鮮で好きですっ!!更新頑張ってください!応援してます!! (2014年12月23日 0時) (レス) id: 8c00b7f1df (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖.(プロフ) - 十逢さん» ひぇぇぇえ;;私なんぞの作品読んでくださいましたか。ありがとうございます(*´-`)憧れの作者さんだなんて照れます(//’-’//) (2014年12月22日 23時) (レス) id: ba84b43ebf (このIDを非表示/違反報告)
十逢 - 角砂糖.さん» 角砂糖さんの小説、いつも読まさせていただいています!憧れの作者さんからコメントをいただけで光栄です…!! 桃井ちゃんはガンガン行く系な女子の気もするんですけど、自分が書いてる男主が男主なので…(笑)コメントありがとうございました! (2014年12月22日 23時) (レス) id: e7b369ef52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十逢 | 作成日時:2014年12月14日 14時