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午前5時前の甘いキス。27 ページ27

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初めて、会ったばかりの泣いていたあたしを連れて来てくれた場所。
堤防まで来ると三瀬さんは腰かけて海を見渡した。



「……なんで、ここに連れて来てくれたんですか?」

「なんで?……今日連れて来てって言ったの桃井だろ?」



「今日じゃなくて、一番最初です。」



あぁ……と、思い出したように三瀬さんは軽く笑みを浮かべた。



「だって、落ちつくだろ。海。

あん時は泣いてたし、お前。落ち着く場所連れてきた方がいいと思って。

俺、ここ好きなんだよ。」



静かな、他に誰もいない2人だけの場所のような気がして。



「あたしも好きです。」



嬉しくなる。



「そう言えば、三瀬さんはよく笑う様になりましたね。」

「あぁ……それ、お前に心開いたって思ってくれていいよ。」




冗談も言ってくれるようになった。
普通に喋るし普通に笑うし、それに凄く優しい人。




「っ!、心開いてくれたんですね。」

「まぁ、こんだけグイグイ入り込んでこられたらな。」

「…」

「ははっ、冗談。別に嫌な気もしないし、ある意味清々しいくらい」



三瀬さんはよくわからない。
だけど、三瀬さんのちょっとした言動で落ち込んだり嬉しくなったりする。



…きっと、今あたしは。




軽いと思われても構わない。
ずっと好きだったのはテツ君なのに。今はテツ君よりも三瀬さんの方ばかり見てるんだ。



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十逢 - ☆抹茶ぷりん☆さんと同意見で実はうちも思ってたんですよ!桃井ちゃん可愛いのに小説すくねぇなー、と!なんで書いちゃいましたね笑 まじですか!応援されてると思うと頑張れる!ありがとうございます! (2014年12月23日 0時) (レス) id: 9318851bac (このIDを非表示/違反報告)
十逢 - 赤司君とのお話し大好きです!!一目見た日に一気読みしちゃいました笑 リスペクトです、ほんと(*^^*) 「尊敬」の一言につきますよ!文才分け与えてほしいです(*´∇`*) (2014年12月23日 0時) (レス) id: 9318851bac (このIDを非表示/違反報告)
☆抹茶ぷりん☆ - 桃井ちゃんとの恋愛物ってあまり無い気がするんですよね。だから、すっごく新鮮で好きですっ!!更新頑張ってください!応援してます!! (2014年12月23日 0時) (レス) id: 8c00b7f1df (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖.(プロフ) - 十逢さん» ひぇぇぇえ;;私なんぞの作品読んでくださいましたか。ありがとうございます(*´-`)憧れの作者さんだなんて照れます(//’-’//) (2014年12月22日 23時) (レス) id: ba84b43ebf (このIDを非表示/違反報告)
十逢 - 角砂糖.さん» 角砂糖さんの小説、いつも読まさせていただいています!憧れの作者さんからコメントをいただけで光栄です…!! 桃井ちゃんはガンガン行く系な女子の気もするんですけど、自分が書いてる男主が男主なので…(笑)コメントありがとうございました! (2014年12月22日 23時) (レス) id: e7b369ef52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十逢 | 作成日時:2014年12月14日 14時

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