音乃からの２ ページ39
．
音「押しかけてしまい､申し訳ありません」
『ううん｡音乃だから大丈夫』
音「ありがとうございます…！」
音乃からの話なら重要な事だろう
征十郎と輝は外で何やら
わいわいと遊んでいる
部屋には私と音乃の二人だけだ
音「二つ､伝えたいことがあります」
二つ…？
ひとつは輝の事だろう
でも二つ目に心当たりがない
音「ひとつは輝様のことです。
征十郎様の所で一緒に生活していると思いますが
後々､旦那様が動くと思うので十分ご注意下さい」
『うん､分かってる…』
あと、と音乃が続ける
音「A様なら､きっと輝様を救って下さると信じて､旦那様の部屋の前でうじうじしていた輝様を送り出したのは実は私です。
手荒な真似をしてしまい､
大変申し訳ないと思っています…。」
『そうだったんだ…』
音「はい…輝様のあんなお姿は
もう､見てられなかったので…！」
『ありがとう…音乃。』
今に至るのは全て音乃が計画した事だったんだ
私が助けるのを分かっていて
あのタイミングで輝の背中を押したんだ
音乃は頭もよく優しい人だ
そう思っていると
音乃が再び口を開いた
音「二つ目です」
シンとした廊下に音乃の声が響く
音「私はこの仕事を降りることにしました」
『えっ…』
どう応えていいか分からない
本当は引き止めたい気持ちでいっぱいだ
でも、
引き止めれば
音乃の人生が変わってしまうかもしれない
『…なんで？』
私は答えを求めるしかなかった
音「それはもう､
私は必要ないかと思ったからです
小さい頃からA様と共に生活してきました。
心の片隅に"別れ"という二文字が正直ありましたが､その二文字さえ忘れるくらい､楽しい日々をおくってきました」
思い出される数々の日々
笑ったり泣いたり怒ったり
音「本当に楽しかったです
それも全てA様のおかげです
A様は幸せでしょう。
幸せにしてくれる方に出逢えたでしょう。
それが私にとって､何よりです
もう､私に代わって寄り添ってくれる人がいます。
A様の隣は私より､彼の方がぴったりです」
『…で､でも…』
音「A様」
『……』
音「よく聞いてください」
音乃が微笑む
私の大好きな笑顔だ
．
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あやぽん。(プロフ) - さややんさん» ご指摘ありがとうございます！！！ (2018年9月2日 15時) (
レス) id: 5eb1035f6b (このIDを非表示/違反報告)
さややん - 静かな朝２で、機嫌が期限になってますよ！ (2018年9月2日 15時) (レス) id: 9ca511b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
あやぽん。(プロフ) - 三日月涼風さん» お久しぶりです！！本当に暑いよね…日本大丈夫？？← ありがとう、そっちも十分休養とってね！！！ (2018年8月14日 10時) (レス) id: 5eb1035f6b (このIDを非表示/違反報告)
三日月涼風(プロフ) - 久しぶり！最近すごく暑いよね…夏休みの間だけでも、ゆっくり休んでね！ (2018年8月3日 0時) (レス) id: 089d604416 (このIDを非表示/違反報告)
あやぽん。(プロフ) - かげりんさん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずすみません…。落ち着いたら夏休み更新しようと思います！少し待ってて下さい！お願いします！ (2018年7月14日 12時) (レス) id: 5eb1035f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぽん｡ | 作成日時：2017年12月15日 19時
