105話 ページ20
センラがお迎えに来てくれたと思ったら、彼は瞬足で部屋を出ていった。
『え、何?何事??』
少し訳が分からず、私は座っていた席を立ち、部屋の外へと向かった。
どうしたの、と問いかければ、なんもない、と返ってくる。
しかし、明らかに様子がおかしいセンラ。
さっきから目は泳いでいるし、心なしか顔が赤い。
『本当に大丈夫?もしかして……具合悪い?』
「いや、ほんま大丈夫やから……」
センラは片手で顔を隠しているため、表情があまり見えない。
『……センラ、一回中入ろ!』
私は空いている方のセンラの手を引き、部屋の中に入る。そして、センラをソファに座らせると、額に手を当てる。
『んー、ちょっと分からないなぁ』
自分と比べてみたは良いものの、あまり温度の違いがよく分からない。
センラ、私のダンスレッスンにも付き合ってくれてたし、任務もしっかりやってたから、疲れが出たのかなぁ。
手では分からなかったので、私は自分の額とセンラの額を合わせてみる。
なんか熱い気がする。やっぱ風邪引いてるのかセンラよ……。
「Aちゃん……」
『ん?って、わっ!』
センラに名前を呼ばれて、片手を掴まれたと思えば、ソファに引っ張られそのまま寝転ぶ形になってしまった。
しかも、その上にセンラが覆いかぶさるような体制になっている。
『へ、ちょ、センラ……?』
ラッキー歌い手
うらたぬき
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神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ただいまでーす!続きはお楽しみに(*´∀`) (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 絢乃さん» わーありがとうございます!ただいまです! (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 - おおーーΣ(゜Д゜)いっぱい更新されてる!お帰りなさい。お疲れ様で〜す。続きが凄い気になる!頑張って下さい!! (2019年5月31日 23時) (レス) id: feeb429954 (このIDを非表示/違反報告)
絢乃(プロフ) - お帰りなさいです!テストお疲れ様です! (2019年5月31日 23時) (レス) id: 2caae02809 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ありがとうございます!頑張りますよぉぉお!!!(*゚∀゚) (2019年5月14日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2019年4月21日 20時