【薄桜鬼】私立薄桜保育園へようこそ！

お泊まり会 5 ページ30

＊暫くして＊


永倉:あれ…⁉ 実希先生がいない！

山崎:そう言えば…。実希先生、確か体育館の方へ行ったような気が…。

永倉:電気もつけずにか⁉ なら早く…ってあれ…電気がつかねぇ⁉ どうなってんだ⁉


永倉は何度も電気のスイッチをカチカチ動かすも、電気はつかなかった。桜組の園児達は皆、大好きな先生が急にいなくなってしまったことが怖くなってしまった。


山崎:電気がつくようにしてこないといけませんね…。永倉先生、修理に行きましょう。

永倉:だな。皆、悪いんだけど俺たちの変わりに実希先生を探して来てくれないか？

園児:え…そんなのこわいよ…！

山崎:実希先生が危ない目にあってるかもしれない。助けにいくべきだとおもわないか？

土方:たすけに…

永倉:頼む皆！先生もすぐ、皆の後を追うから！

原田:おんなをたすけるのがおとこのやくめだ。おれはいくぜ！

風間:ふん…おれもいくぞ

土方:わかったよ！いきゃいいんだろ！

永倉:助かる！じゃあ3人は1番最初に行って来てくれ。頼んだぞ！

………………………………………………………


実希先生を探して歩く3人。が…


オバケ:うー…らー…めー…しー…やー……！

土方:ひっ…！

原田:く、くんな！くんじゃねーよ！

風間:はっ…！きさまら、なさけないな…！


と言っている風間も、足はガクガクに震えており、怯えていることが分かった。そんな3人を他所に、オバケは彼等に近付いて行く。


オバケ:まー…てー…！

土方:ついてくんなぁぁぁあ！

原田:おい！なんかぶきねーのかよ、ぶき！

風間:そんなものがあればとっくにつかっているだろ！

3人:うわぁぁぁぁあああ！！！


大声を上げながら廊下をバタバタと走る3人。暫く走り続けると、明かりがポツリとついている教室を見つけた。3人は飛び込むように入ると、そこには探していた実希がいた。


貴方:トシ君、左之君、ちー君！お帰りなさい！

原田:せんせ…？な、なにして…？

貴方:ごめんね皆。実はね、肝試しをしてたのよ。

風間:きもだめし…だと…？

貴方:そう。皆怖かったでしょ？頑張った皆に先生からメダルのご褒美よ。って、皆…？

土方:ふっ……ざけんな！おれたちはこんなおもいしたのに…！


ポロポロと泣き出してしまった土方。原田と風間も釣られて泣き出してしまう。実希はそんな3人を優しく抱き締め、頭を撫でた。

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