【薄桜鬼】私立薄桜保育園へようこそ！

休日 ページ20

＊自宅＊

赤:燃え盛る火の如く、トウケンジャーレッド！

青:激しく流れる水の如く、トウケンジャーブルー！

黄:鳴り響く雷鳴の如く、トウケンジャーイエロー！

桃:美しく咲く花の如く、トウケンジャーピンク！

緑:大地に根付く緑の如く、トウケンジャーグリーン！

紫:夜空をかける星の如く、トウケンジャーパープル！

全員:トウケンジャー、ここに参上！

敵:出たなトウケンジャー、今日こそお前達を俺の錆にしてやる！

赤:そうはいくか！怪人妖刀、覚悟しろ！くらえ、灼熱乱舞！

敵:ぐぁぁああ！


ブチッ

貴方:あぁ⁉

山南:いくら生徒の為とは言え、朝食も食べずにずっとTVばかり見てるのは関心しませんね。

貴方:だからって消すこと無いじゃない！別に食べながら見ることだって出来るのに…

山南:貴方と言う人は…。こう言った食事の時間こそ、家族とのコミュニケーションが大事だと仰ってはいませんでしたか？

貴方:うっ…。はぁ…分かりました。

山南:フフッ、素直なのは良いことですよ。ニコ


そう言って笑みを浮かべた男性。しかし実希は、この笑みほど怖いものは無いと思っていた。彼をよく知る彼女だからこそ分かる、この笑みをした彼には絶対に勝てないと言うことを…。


山南:では朝食にしましょうか。今朝は貴方が早く起きたと言うのに朝食の支度もせずに随分と熱心にTVを見ていたようなので、私が作っておきましたよ。

貴方:うー…。そう言う含みを込めた言い方は止めてっていつも言ってるじゃ無いですか！

山南:おや、それは失敬。クスッ


クスクス笑いながらテーブルにつく彼。テーブルには湯気をあげる目玉焼きに、バターの染みたトーストが美味しそうに置かれていた。


貴方:わ、美味しそう！敬助さん、本当に料理上手よね

山南:まぁ、貴方と一緒に暮らすまで随分と長いこと1人で暮らしていましたからね。ですが、私は貴方の料理が1番美味しいと思っていますよ。

貴方:ッ！突然そんなこと言わないでよ…

山南:フフッ…。

貴方:い、頂きますっ！

山南:えぇ、召し上がれ。


実希の目の前に座る、先程から含みのある笑みを浮かべながら話しているこの男性。この男性こそ、保育園で大人気な実希の夫、山南敬助である。

高校教師として働いており、子供に教えると言う立場においては妻と同様である。また、年齢も彼女より2つ年上な為、実希はいつも夫に太刀打ち出来ないのであった。

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