〇 ページ6
(零side)
零「あぁ。良いぞ。凛月に預けておったのか。」
『うん。りっちゃん猫好きでしょ?』
零「我輩にも預けてくれれば良かったのに」
『拗ねないでよ、私なりに考えた末なの』
凛月「ほら、兄者の同室、体の弱いエッちゃんが
いるでしょ〜。もう1人の子は平気そうだけど」
おのれ天祥院君め、、、。
こういう大事な時に限って、、、。
そんなしょうもない八つ当たりをした。
凛月「兄者、星奏館のエントランスにみかりんが
猫と待ってるからそっから受けとって。」
零「わかったぞい。」
『そういえばみかくん、迷惑してなかった?』
凛月「ううん。みかりんむしろ喜んでたよ。」
凛月「あと、"飼い主が美人さんやと猫も美人さん
なんやね〜。"って言ってた」
『あら♡』
"嬉しい!"なんてにこにこ笑って喜ぶA。
、、、我輩が褒めても反応薄いくせに。
凛月「じゃーね。A。兄者。」
『うん。またねりっちゃん』
零「気をつけるんじゃよ。凛月」
これから仕事だという凛月を見送った。
『もうすっかり夕方になっちゃったね、』
オレンジ色に染まった空をビルのガラス越しに
眺めるAの横顔は相変わらず綺麗じゃ。
零「そうじゃな。」
零「A。我輩影片くんから猫を預かってくるから
ESの外でちょっと待っておっておくれ」
そうAに言いおいて星奏館に向かう。
-----------------------------
零「影片くん。待たせてしまってすまんの。」
影片「ええよ〜。今日はもう仕事もあらへんし。」
影片「凛月君に頼まれたから居るだけやで〜、」
零「凛月の話を聞くと影片くんにも世話をかけて
おったようじゃ。Aの代わりに礼を言おう」
影片「そんなお礼なんて!俺も猫ちゃん達に毎日
癒されとったんよー。」
影片「"猫のおねえちゃん"によろしく頼んます〜」
影片くんはAの事を"猫のおねえちゃん"と呼ぶ。
おそらく凛月が"おねえちゃん"と言っておるからじゃろ。
くくくっ♪Aはあちこちで色んな名前で呼ばれて
おるからのぅ。
256人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Chloe | 作成日時:2022年9月25日 23時