あんスタ【私は、このﾌﾟﾗﾝを提案いたします。】4 (ページ18)

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137話ページ18

貴｢努力している人間に、成果を与えたい。そう、思ってしまうんですよ｣

文香｢それは、同情で…｣

貴｢違う！…同情なんかではない！私の立場なんて関係なく、ただ、ひたすら頑張る貴方たちの姿を、きちんと評価して欲しかっただけだ！！｣

会社から誰かを削る話はずっと前から耳に入っていた。上層部だけの会議でも、その話題は必ず出ていた。

目をつけられていたのは、私のグループ。君がいれば、会社は安泰だからね。他は、『いらない』よね。

その時、舞い込んできた学院からの仕事のオファーは、今の状況と重なった。

頑張っているものを正当に評価せず、首を切り落とし、何も与えない。

そんな馬鹿な話があるか、叫べない代わりに行動を起こした。

私さえいなければ、他のみんなは安泰。平和だ。泰平だ。

貴｢…自慢、したかったんですよ。私のチームは最高なのだと。決して、誰一人として、欠けていい者などいないと｣