第42話 ページ4
貴「すみません。ありがとうございます」
後部座席の陰に隠れながら着替えを済ませ、放り投げていたウィッグを手ぐしで軽く手入れする。
朔間「いいんじゃよ」
貴「でも、明日も仕事だし…」
朔間「我輩、夜の方が活動量は増えるからのう♪どうってことはない」
すごく、頼りになる先輩だ。
朔間「瀬名くんたちとは、会えたかえ?」
貴「はい」
朔間「嬢ちゃんの歌。届くといいのう」
貴「…はい」
窓の外に映る、流れていく街灯。
すると、電話が鳴る。私のではない。
朔間「すまん嬢ちゃん。我輩の携帯じゃ。着信相手を見てくれんかのう?」
貴「あ、はい」
助手席の方へ手を伸ばし、光る四角いものに手を伸ばす。
スマホ。画面に映っているのは、大神晃牙の文字だ。
相手が誰かを伝えると、出てくれという。着信のボタンを押し、出た。
大神《おい吸血鬼ヤロ〜!ここ最近、Aのこと振り回してるみたいだな!まさか、よからぬ事を企んでるんじゃねぇんだろ〜な!》
貴「お生憎。そんな事にはなってないよ」
大神《なっ!?なんで、Aが!?》
貴「偶然会ったから、家まで送ってもらってるの。それより、朔間先輩に伝言なら、承るけど?それとも、折り返してかけ直すように言おうか?」
大神《いや。この際だから、言うけどさ…》
貴「ん?」
大神《…お前、華には気をつけた方がいいぜ》
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顥(プロフ) - 千代さん» ありがとうございます。まだまだ未熟者なので、流石に人気は出ないですね…。もっと精進しなければ。これからも素晴らしい作品だと言ってもらえるように、努力しながら、更新頑張っていきます! (2018年3月12日 22時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - そう言いたいほど大変素晴らしい作品です。私自身、放送部の部長をしていて楽しめましたし、なにより内容が素晴らしい。羽風好きになりそうですなんかもう…有難うございます(←)これからも読ませて頂きます。更新頑張ってください! (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - 初めまして。昨日この作品を見つけて読ませて頂きました。文が拙いし、長くなりますが感想を言いたいです。”なぜ人気でないんだ”。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
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