第66話 ページ29
羽風「そ、そうなの…?」
スギは彼の隣に立った。ポスターを見、私が載っているのを見て、笑う。
宕「そうですよ。だから最初は嫉妬したな…。私の方が、Aと関わる時間は長かったのにって思ったし」
初めて会った時の事を、羽風薫は思い返した。
朔間先輩が似たようなことを言っていたことも。
あの木の上で、初めて見た、レンズ越しでない顔を。
宕「今日。Aの最後の大会なんです」
羽風「へっ」
宕「行きますよ」
羽風「え、あ、ちょっ」
その頃。
放送コンテスト会場は、中学と高校の生徒で溢れており、胸元には、自分の出場する読み部門とエントリー番号が書かれている。
私が出る、朗読部門B会場にて。待合席にはすでに、生徒がスタンバイ。1番の子は、審査員前の椅子に座っている。
審査員席の後ろはギャラリー席となっており、録音する生徒もいれば、OB、顧問の先生がいたりと、ほとんど満席状態。
一番後ろの壁に寄りかかって、アヤトは私たち放送部の生徒が立つそのステージを睨むように見つめていた。
華『見に来なよ。A先輩の本当の力がみれるから』
絢(…うっくんが、あの久世Aさんだなんて。確かに、うっくんは欲しい。でも、)
華ちゃんが私のことを語った時、アヤトは確信を持って、彼女の心の奥底を見た気がした。
絢(分かってんだろ。山東。久世Aさんが、ホントに輝ける場所は
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
顥(プロフ) - 千代さん» ありがとうございます。まだまだ未熟者なので、流石に人気は出ないですね…。もっと精進しなければ。これからも素晴らしい作品だと言ってもらえるように、努力しながら、更新頑張っていきます! (2018年3月12日 22時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - そう言いたいほど大変素晴らしい作品です。私自身、放送部の部長をしていて楽しめましたし、なにより内容が素晴らしい。羽風好きになりそうですなんかもう…有難うございます(←)これからも読ませて頂きます。更新頑張ってください! (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - 初めまして。昨日この作品を見つけて読ませて頂きました。文が拙いし、長くなりますが感想を言いたいです。”なぜ人気でないんだ”。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ