第34話 ページ37
ｾﾊﾞｽ｢お嬢様｣
貴｢ん？｣
ｾﾊﾞｽ｢お屋敷はこちらですよ｣
あっと声を上げて、クルリと踵を返した。
そうだ、もうあのマンションが家ではない。
帰るべき場所が、出来たのだ。
ｾﾊﾞｽ｢夏休みのご予定はどうなさいますか？｣
貴｢明日からバスケ部で合宿だろう？それには参加する。貴様とも離れるし、赤司征十郎の疑いもできるだけ解こう思っている｣
ｾﾊﾞｽ｢さようで｣
貴｢さっきから不機嫌だな。体育館でのこと、まだ気にしているのか？｣
ｾﾊﾞｽ｢いいえ｣
ニッコリと微笑むその顔は嘘だな。
アタシがどれだけ嘘に囲まれ嘘を着ていたと思っている。
貴｢…｣
ぐいっと相手の胸ぐらを掴んで、引き寄せた。
顔が至近距離で、唇が当たりそう。
ｾﾊﾞｽ｢なっ｣
貴｢アタシは貴様に命を差し出したんだ。そしてこの身を傷物にしないと誓った。貴様が誓ったあの日、アタシも同じく宣誓した、今更裏切るようなことはしない｣
だから、と続けて、
貴｢少しは執事らしく主を信じろ｣
上からしか言えないけれど、伝わればいいなんて思いながら掴んでいた胸ぐらを話した。
はい、小さなその声を聞けばスタスタと歩き始める、その隣にはコツコツと着いてくる執事。
互いに顔を、見合わせないまま…無言で屋敷に着いた。
ﾌｨﾆ｢あ！おかえりなさーい！｣
フィニアンの何気ない笑顔に、ふっと顔を緩めたのは、お互いに知らない。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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唯(プロフ) - 熊本弁じゃん (2017年10月22日 21時) (
レス) id: ad29946647 (このIDを非表示/違反報告)
和音 - セバスチャンめっちゃ可愛いです。これからも頑張ってください (2016年11月6日 18時) (レス) id: 9838162532 (このIDを非表示/違反報告)
神影(みかげ)(プロフ) - セバスチャン可愛すぎやしやせんか？ (2016年11月6日 0時) (レス) id: c75e15ef22 (このIDを非表示/違反報告)
黒いミクアリス(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください♪ (2016年11月3日 14時) (レス) id: 802f44d733 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり神夢(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！あ、よかったら自分のm((( (2016年10月31日 19時) (レス) id: 7475019b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：�� | 作成日時：2016年10月23日 17時
