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14 安室line ページ16

Aさんの過去の話を聞いた。


親が自分のせいで死んでしまった事、

その後施設に入れられたが、施設の奴に性虐待をされていたこと、

唯一の家族の兄が癌になり、治療費を稼ぐ為に体を売っていたこと、

でも、兄はなくなってしまったこと、、そこからまた体を売りはじめたこと。



まだ幼かった彼にとって、どれほど辛いことだったんだろう…


しかも、性虐待をされた年齢が6歳って、、


警察官として、今すぐそれを行った奴を逮捕しに行きたいが、、彼は吹っ切れたような、ケロッとした顔でその話をしていた。


兄が亡くなった話をする時は、悲しそうな顔だったが、、


今も彼はまだ中学生だ。僕が思っていた以上に、彼の背負っているものは大きすぎた。


今も窓の外を見ながらぼーっとしている彼は、いつの間にか消えてしまいそうで、、


僕が守らなければ、、そう思った。会ったばかりなのにこんなに心が揺らいでしまうなんて、公安としてあるまじき行為だな。


でも、彼とは、何か同じものを感じた。何が、とは分からないが…直感的に僕と同じだと思ったんだ。


だが、彼は、意味深い言葉を言っていた。


『そんなに、人の人生に干渉していると、持ちませんよ?』


この言葉は、僕が警察官だと分かっている口調だった。でも、それが本当だったら、こいつは何者なんだ…?


まさか、、組織の人間ではないよな…?


…僕の方でも、少し調べてみるか、、



そう思い、僕は、車の速度をあげた。

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作者名:さら x他1人 | 作成日時:2020年5月20日 15時

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