私を甘やかして？【鬼滅の刃】

感情を失ったら ページ17

竈門炭治郎


「A。今日は暖かいなぁ。散歩にでも行くか？」

『…』何も反応を起こさないAちゃんに、めげずに話しかけます。「A！見てみろ。綺麗な花が咲いているぞ！」どんなに綺麗なものを見たって、Aちゃんの表情は変わらないまま。(ごめんな…A)炭治郎。あなたのせいじゃないよ。だから謝らないで。



我妻善逸


「…聴こえない」

ある日、唐突に聞こえなくなったAちゃんの感情の音。「Aちゃん…？」どこか虚ろな目をしているAちゃんが恐くて、思わず言葉に詰まる善逸。自分では行動出来なくなってしまったので、いつでも善逸と一緒です。もちろん、任務の時も。その日から善逸は弱音を吐かなくなりました。



嘴平伊之助


「おーい！寝てんのか？」

Aちゃんがあまりにも静かだから寝ていると勘違いしてしまったようです。Aちゃんに笑って欲しいがために、伊之助は山の中で見つけた綺麗などんぐりや、植物などをAちゃんのそばにそっと置きます。『凄いね伊之助！とっても綺麗！』と、笑ってくれる日を信じて。



冨岡義勇


「…」

何も言えません。なんてったって、自分も感情を顕にする方ではないから。しかし、いつもと明らかに雰囲気が違うAちゃんをとてつもなく心配してくれます。Aちゃんに笑って欲しいので、まず自分が笑うことから！と、毎日鏡の前で笑顔の練習をしているのをしのぶさんに見られていました。



時透無一郎


「笑って？」

固く口を閉ざしたまま動こうとしないAちゃんにそう一言言います。「笑えないなら笑わせてあげる」Aちゃんの口角を指で無理矢理上げ、切なそうに微笑みます。「やっぱり心から笑ってくれないとAじゃないよ」と、抱きしめられながら言われます。

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