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「半信半疑になる癖に、パフォーマンスを見せて貰えるってなれば目を輝かせる。何ともご都合のいい頭だねぇ、かさくん？」
隣でストレッチをするAを横目に、かさくんに文句のひとつを付けてやれば「うぐっ、」と言葉を詰まらせた。
幾らAの事を知らないとはいえ、そこまで疑うのは、こいつを知ってる俺からしたら少しばかり気分が悪い。
『あんまり虐めないで、瀬名くん。ほら、ここ立って。』
「はぁ？俺も駆り出すなんて生意気〜。まあ、今回はちゃんと付き合ってあげる。」
指さされたのは、かつて俺がいたポジション。周りにはワラワラとくまくんやなるくんも寄ってきて、4人が立ち位置に付けば、ポツン...とひとつの穴が目立った。
「みててね、ス〜ちゃん。女王さまを手に入れたKnightsが、どれだけ凄いのか。」
自慢げにくまくんは言った。普段とは違う雰囲気に、かさくんはゴクリと喉を鳴らす。
『魅せてあげる』
その一言で音楽は流れ出し、過去に決められた歌詞割、過去に決められた振り付けを、頭のタンスから引き出して、末っ子に魅せてやる。
「...Marvelous」
ポツリと漏れ出た言葉に、頬を紅潮させて満足気にAは笑った。まだ、汚れてしまう前の、綺麗だったAの顔だ。
あんたといると、心底なんとも言えない気持ちになる。
懐かしさに気持ちが満たされて、また俺はあんたの沼にハマる。
「(ホント、いい顔してくれるよねぇ。)」
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「Marvelous！素晴らしいです、お姉さま！あぁ、美しい！思い出すだけで、司の気持ちは昂ります！」
『ちょ、どーどー？落ち着いて？』
あらかた歌い踊れば、かさくんは勢いよくAに近づき、「ぜひ私にもご教示願います！」と見えぬしっぽをブンブンと振った。
それに若干引きつつも、AはAで満更でもなさそうで、少しイラッとした。
「わかったかな、ス〜ちゃん。Aはすっごいんだよ...♪俺もあんたと踊れて久しぶりに興奮しちゃった♪」
「もう味わえないと思っていたけど、やっぱり動きやすいわァ。貴女が居るだけで、自信がどんどん溢れてくる♪」
他の奴からも大層気に入られていて、直ぐにAの周りにはメンバーが集まり、話に花を咲かせる。
これも1種の才能か、黙っていれば気づかれにくい、けれど本気で魅せにかかれば、誰でも惹き込んでしまう、魔性の才能。
『朱桜くんを教えるのはいいんだけど。楽曲の事で、あたしから提案があるの。』
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なこ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます~！そう言ってもらえて嬉しいですっ！これからも是非読んでやって下さい…！ (2023年3月6日 21時) (
レス) id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ほんとにこの作品に出会えて良かったです！！設定からお話全てが最高です！！！陰ながら応援してます！！ (2023年3月4日 23時) (レス) @page34 id: 6a12c2dc89 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - お醤油さん» わー！コメントありがとうございます！個人的にはもう終わりまで決まってるので、スピード完結しそうですがこれからも、是非読んでいただけると…！頑張りますっ！ (2023年3月3日 23時) (レス) @page5 id: b90089acae (このIDを非表示/違反報告)
お醤油 - もう本当に面白いです！一気にスラスラ読んじゃいました！もう設定から好きすぎる…これからも作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2023年3月3日 21時) (レス) id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこ | 作成日時：2023年2月27日 19時
