イカしたマスクをした魔導師の幼馴染は最強最悪の...男？女？

第二十四話 ページ27

ゾラはとても優しかった、私に居場所をくれた

貴方『.....』

ガチャ、バタン！

ゾラ「あっ父さん！お帰り！」

ザラ「おーただいま！ん？その子は？」

貴方『ひっ...！ご、ごめんなさい、お邪魔してます...』

私はは震えるような声で、蚊が鳴くような声で謝る、これが私の知っている謝罪だった、五月蝿くしない、それが一番

ザラ「なんて可愛い子なんだぁ！ゾラのお友達か！？」

貴方『...えっ？』

ゾラ「この子村の端っこの方にいたから連れてきたの、ねぇ父さん！一緒に住んでもいいよね？」

貴方『えっ、いや、あの』

幾らなんでも展開が急すぎてついていけない、まだ14の子供だからという事もあるが

ザラ「おう！全然構わん！むしろこんなに可愛い子がいるならゾラも嬉しいだろう？」

ゾラ「父さんっ！」

ザラはゾラを茶化した後に、私の元へやって来た

貴方『....！』

ザラが私のボロボロの身体を抱きしめる、とても暖かい、初めての感覚だ

ザラ「...辛かったな、でももう大丈夫！オレたちが君の家族だ！存分に甘えるといい！」

貴方『...本当に、いいんですか、私なんか出来損ないで、忌み子で、役立たずで...ぅぅ』

自分で言っててまた涙が出てきた、本当に惨めだった

ザラ「何を言う！その綺麗な青い髪に赤い瞳はな！君の個性だ！存分に誇れ！」

ゾラ「そうだよ！僕は君の青色の髪とっても綺麗だし...可愛いと思うよ！」

貴方『...かわ、いい？』

初めて言われた、ずっと親から愛情を貰えず、ただただ醜いと言われ続けていた私には、『可愛い』とは何かは分からなかった

ザラ「おぉー？ゾラ、オマエ告白はまだ早いぞ？」

ゾラ「...父さん今日晩御飯抜きね」

ザラ「すまんっ！すいませんっ！それだけはご勘弁！！」

目の前で親子の漫才を見せられているのだろうか...いつもならこんなのなんとも思わないのに

貴方『...ふふっ、面白い人達』

ゾラ、ザラ「「っ！笑った！！」」

この二人を見ていると、自然と頬が緩む

貴方『...Aです、今日からお世話になります、ゾラ、ザラさん』

ザラ「おう！存分に甘えるといい！」

ゾラ「宜しくね！A！」

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...これが、私がゾラ達と会った時の記憶、この数ヵ月後に、ザラさんは死んだ

貴方『...ここは』

全く見覚えがない訳ではないが...

ヤミ「おっ、起きたか眠り姫」

貴方『ヤミ団長！これはどうゆう状況でっ！いだだだだ！えっ何これいだだだ！！』

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