家族 �� ページ6
しばらくして、リュウに手を引かれてカカシが寝室から出てきた。
「ほら！起きたらおはようございますって言うんだぞ⁉」
「…おはようございます。」
リュウの言いなりになっているカカシが可笑しくて、思わず笑ってしまう。
「おはようございます。リュウ、お皿並べてくれる？」
はーい！と言って人数分お皿を並べ始めるが、違和感に気付いたカカシが不機嫌そうに呟いた。
「…なんでAの隣なのヨ。」
「いーだろ別に！俺の勝手だ！」
「イヤイヤ。言ったよね？Aは俺の奥さんなの。」
「カカシ、5歳相手に大人気ないこと言わない！はい、いただきます。」
いただきまーす！とAの隣でモグモグと食べ始めるリュウをカカシは恨めしそうに眺める。
「おかわりあるからいっぱい食べてね。」
ーその日は3人で家を出て、ナルト君達と待合わせをしているアカデミーへ向かった。
「うをっ！カカシ先生が来たってばよ！」
「ウソ⁈あの先生が時間通りに？」
「…槍でも降るんじゃねぇか？」
7班の素直な感想に、カカシは困ったように笑う。
「今日は何して遊ぶんだ？」
「あ、待って。」
楽しそうにナルト君達の方へ行こうとするリュウを呼び止め、持っていた包みを渡す。
「コレお弁当。あとでみんなで食べてね。」
「お弁当！？わーい！」
すると、7班のみんなも集まってくる。
「Aさんが作ってくれたんですか？！すごい！」
「サンキューだってばよ！今すぐ食べたいな。」
そんな様子を微笑ましく見つめていると、カカシが上からひょいっと包みを取り上げる。
「これは、俺が預かるからねー。今日は河原でゴミ拾いだ。沢山拾った奴が先に好きなおかずを選べるってことで。」
どうやら、普通の任務もこなしながら、リュウの面倒も見ているらしい。
「じゃあみんな、頑張ってね。」
みんなに挨拶をして、私は私で任務に向かった。
ーその日の夕方。任務を終え、報告書を提出した帰りに病院の前でカカシを見つけた。
「カカシ？」
「A！任務帰り？お疲れ。」
「…影分身、ね。本体はリュウと一緒？」
あはは、正解、なんて笑うこのカカシは影分身のようだ。
「誰かのお見舞い？」
「うん。リュウの母親。」
「リュウのお母さん、入院してるの？」
「あぁ。一般人なんだけど、父親はいないみたい。」
2人で、近くのベンチに座ってカカシの話を聞く。
どうやら、リュウの母親は明日、手術をするらしく、そのことはリュウには内緒にしているらしい。
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紫(プロフ) - ねこじろうさん» コメントありがとうございます！自己満足でしかありませんが、ひたすら幸せなお話を書きたいと思います。楽しんで頂ければ嬉しいです。 (2017年6月27日 21時) (
レス) id: 99c982b07d (このIDを非表示/違反報告)
ねこじろう(プロフ) - とっても素敵なお話をありがとうございます。 (2017年6月27日 19時) (レス) id: 190dac0399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2017年5月25日 0時
