宝物 �� ページ15
｢知らない内に色々教わってんダヨネ〜。変な術とか教わってないか不安ダヨ。｣
｢ナルトとかか？サクはお前の息子にしちゃ、愛嬌あるからな。｣
｢...いつまでも子供のままでいてほしいってゆーのは、俺の我儘なんだけどネ。｣
困った様に笑って、ベビー服をしまおうとした時だった。
｢...来た。｣
｢ん？｣
アスマの疑問に答える間もなく、飛んできた手裏剣。それをカカシは驚くことも無く素手でキャッチする。
｢...サク、アスマおじさんが驚くから急に手裏剣投げるの止めなさいって言ったでしょうヨ。｣
｢は？！サク？｣
するとサクは、屋根裏から姿を現した。
｢今回はいい作戦だと思ったのに。いつから気付いてたの？｣
｢最初から気付いてマシタ。それより、なんか言う事あるデショ。｣
｢...アスマおじちゃん、ごめんなさい。｣
ガッカリしたように俯いて謝るサクに、アスマは苦笑いだ。
｢やっぱサクはお前似だな。まぁでも、すげぇじゃねぇか。的に正確に手裏剣を投げるなんて。｣
そう言われて、サクは嬉しそうにアスマを見上げる。
｢サスケ兄ちゃんに教わったの!サスケ兄ちゃん、アカデミーの先生より手裏剣上手なんだよ。｣
｢...言わんこっちゃない。｣
カカシは頭を抑えて溜息をつくとサクを抱き上げて立ち上がった。
｢じゃ、俺待機終わったから帰るネ。お疲れ〜。｣
｢アスマおじちゃんバイバーイ!｣
｢お、おう。｣
2人が去った後、アスマはもう1本煙草を取り出して呟いた。
｢カカシも大変だな。ありゃ。｣
ー｢ねーえー父さん!今度影分身の術教えて？｣
｢あのねぇサク、まだアカデミーで習ってないことは出来なくて当たり前だし、ちゃんと教えて貰えるまで待ってればいいじゃナイ。なんでそんな急ぐのヨ？｣
夕暮れの中、サクを肩車して家路につくカカシはずっと疑問に思ってた事を尋ねる。
｢だってサク、お兄ちゃんになるから強くならなきゃいけないでしょ？父さんより強くなるんだから!｣
子供っていうのは本当、知らない所であっという間に大きくなっていくんだな、カカシが思わず笑うとサクは不思議そうに肩車されながら下を向いた。
｢影分身、まだサクには難しいと思うヨ？言っとくけど、父さん厳しいからネ？｣
｢やったー！サク、頑張るよ！｣
ー｢おかえりなさい。サク、またお父さん迎えに行ったの？｣
家に帰ると大きくなったお腹を抱えたAが2人を出迎える。
｢ただいま母さん！まあね。今日も驚かすの失敗したけど。｣
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紫(プロフ) - ねこじろうさん» コメントありがとうございます！自己満足でしかありませんが、ひたすら幸せなお話を書きたいと思います。楽しんで頂ければ嬉しいです。 (2017年6月27日 21時) (
レス) id: 99c982b07d (このIDを非表示/違反報告)
ねこじろう(プロフ) - とっても素敵なお話をありがとうございます。 (2017年6月27日 19時) (レス) id: 190dac0399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2017年5月25日 0時
