榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ22)

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第20話ページ22

でも、手塚さんは昨日の外人さんでも藤井さんの声でもない。やっぱりわかんないと言っていて今度は二階堂さんが私の方を向いて聞いてきた

二「Aさんも総一くんから3人目の声…とか誰だったか聞いてませんか?」

『分からないって本人も言ってたから知らないです、ごめんなさい』

二「いえ。別にあなたが謝ることじゃないので…」

黒「…あの、もしかしたら、総一くんも目隠しされていたんじゃないですか?だから、分からないのかもしれません」

沙和ちゃんの言う通りかもと思ったけど、叔母さんと叔父さんが総一くんにそんなことするわけがない

『私の推測だけど、沙和ちゃん多分それ違うと思う。叔母さんは総一くんのこと溺愛していたから総一くんには目隠しはしてないはず…』

手「Aちゃんの言ってることが本当なら、総一くんは3人目の声が誰だか知ってる、はず…なんだね?」

『そうですね…。あの、私も別の話してもいいですか?二階堂さんの下の名前ってなんですか?』

二「……」

うわー…とても嫌そうな顔してる…下の名前嫌いなのかな?

翔「どーやん下の名前教えてなかったの?!下の名前忍っていうんだよ」

二「…下の名前嫌いだって言ったじゃないですか。それに聞かれなかったし」

『忍っていい名前だと思うんですけどね?』

黒「私もそう思います」

二「…ｯ」

沙和ちゃんの言葉を聞いて二階堂さんの顔がほんのり赤くなった気がした。
2人がいい雰囲気の中でぐぅ～と私のお腹が鳴り、3人とも吹き出した

『あ…』

手「今のAちゃん?」

『ごめんなさい…』

手「いいよいいよ!朝ご飯まだだったんだね?今用意するからみんなで食べよ?」

そう言って手塚さんがハムエッグを乗せたトーストを作ってくれて食べた。
その後、一度部屋に戻り大学へと向かった。