榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ23)

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第21話ページ23

大学の帰り道、何日も悩んだ末に友人との出掛け先で見つけた雑貨屋に入って彼、神谷さんに似合いそうな物を見つけた。

「何～?彼氏へのプレゼント?そーいえば、最近スーツの男の人と一緒にいるって噂になってるけどその人～?おいお～い、隠すなよっ!学園一の美女!」

『違うってば。あの人はいつもお世話になってる人!それと!学園一の美女とか大袈裟過ぎだからね?』

「へぇ?じゃあ、私が狙ってもいいのかにゃ?ん～?」

『ダメ!!』

「ぷっ、あはははｯ!!冗談だよ～、Aさ、やっぱその人のこと好きなんじゃん?それに私彼氏いるし狙うわけないでしょ?」

咄嗟にダメと言ってしまった。友人に言われて気付いたけど私神谷さんのこと好きなのかな…?でも、会って間もないのに…こんなことってあるの?というか…この子に彼氏がいた事に1番衝撃を受けた

『ん?え?嘘?!アンタ彼氏いたの?』

「いるよ?言わなかった?」

『うーん、覚えてない…』

「もう～」

ごめんごめんと言うと笑いながら私のあげようとしてるプレゼントを見て大胆ね～?とからかわれた。うるさいと言って商品を購入する。ついでに私もそれが欲しかったから色違いを購入した。いつ渡そうかな…

「ね、ね!さっきのAのプレゼント選んだプレゼント意味知ってる?」

『え?意味なんてあるの?』

「そういう所鈍すぎ～!どんだけ～!」

『IKK○の真似しなくていいから教えてよ』

しょうが無いなぁ～と私の耳元で購入したプレゼントの意味を教えてくれる友人。そして渡すならこの辺で明日祭りあるから誘いなよと告げられた。

友人と別れて夜19時過ぎ。1日休んでのバイト。また深夜までだから神谷さんに会えるのを楽しみにしてる私がいた。

…にしても、今日もお客が少ないので都築さんとお話中。

都「あれから将人くんと進展あった～?」

『進展って?』

都「恋の、だよ!ないの?ん?」

『ない、ですかね…?』

溜息を吐いて将人くんもダメだな～。やれやれと呆れてる都築さん。それを苦笑しながら見る私。

少しして都築さんがお祭りに誘いなよ!代わりに俺がバイト出るし店長にも相談してあげると言う何とも太っ腹な都築さん。

『いや、でも…』

都「俺は将人くんとAちゃんにくっついてほしいの!なんなら俺が将人くんに…いだっ!」

神「…俺がなんて?」

都「や、やぁ～!将人くんいらっしゃ～い」

そこにはいつも通りスーツの姿の神谷さんがいて。都築さんを小突いてた。そして、私を見て会釈をしてくれる。