榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ21)

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第19話ページ21

手塚さんの部屋に上がると、窓際にホワイトボードがあって色々書いてあった。書いた人、引いた人…一体なんだろう?

『…それで話っていうのは…?』

翔「あのさ、Aちゃん今このマンションで何が起こってるか知ってる?」

『??…いえ、このマンションが何人か住民が亡くなってる事故物件ということしか…』

二「交換殺人ゲーム…ってわかりますか?」

手塚さんが入れてくれたミルクと砂糖の入ったコーヒーを飲みながら2人の話を聞いてるのだけど、まったく分からない。何?交換殺人ゲームっていうのとこのマンションが関係あるの…?

『…アプリとかですか?』

手「違うよ。…このマンションでよく人がタヒぬのは住民会で行われた交換殺人ゲームをしてるからなんだ。でも、関係ない人もタヒんでる。僕の奥さん…菜奈ちゃんとか」

『そんな…』

手「信じられない話かもしれないけど、本当なんだ。だから、出来ればAちゃんにも協力してほしい」

頭を下げながらお願いする手塚さんに私は戸惑いつつも私が出来る事ならと…協力することにした。

そんな中インターホンが鳴り、沙和ちゃんがやってきた。…そして、手塚さんが揃ったところで本題と私達をホワイトボード前のソファーに座らせた

黒「なんかもう混乱します。いつまでこんな事続くんだろうって。」

二「強引過ぎましたよ。これじゃAIを使う意味がない」

翔「ごめん…黒島ちゃん。あっ、どーやんとAちゃんも。こんなことがこれからも起きるかもしれない」

『え?』

翔「今までも、強引に行動するたびにさ…事件に進展があったんだよね。」

いや、だからって…と沙和ちゃんがいう。私は内心手塚さんは何度か昨日みたいな事をしているかと思った。

翔「それにね…俺、袋を被せられて殴られて。あぁ、殺されるんだなってすっごく怖かったの。その時にさ、菜奈ちゃんもこんな風に怖かったのかなって思ってさ…やっぱり許せないよ。絶対許さない」

二「…別の話していいですか?「え?」あなが怒りに任せて向こう見ずな行動に出る…というのはもうAIに入力済みなので別の情報が欲しいです」

翔「はい」

二「確か前にも目隠しをされたって言ってましたよね?「あぁ」似たような状況になって何か心当たりが浮かびませんでしたか?」

きっと、二階堂さんが手塚さんに聞いているのは私とお母さんが引越し来る前に叔母さんと叔父さんによって総一くんと監禁されてた時の話。