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1話 ページ2
《A組の雫川Aさん。至急理事長室まで来て下さい》
一学期の春頃。中間テストが一昨日終わり今は気分的に楽な頃。
帰りの支度をしている最中に本校舎に放送が響き渡った。
しかもその声は理事長本人。周りの者は当然驚く訳で「コイツ何しでかしたんだ…?」と疑うような目で見てきた。
だが当の本人は気にしない様子で通学カバンを肩に下げ、呆然と立っている担任の先生に帰りの挨拶をしないまま、威厳とした態度で教室を出ていった。
「A……」
理事長室に着くとノックを軽くし、中に入る。
『理事長先生、用件は?』
相変わらず此処は異様な空気が流れており居心地が悪い。
尋ねると身体ごと窓の方へ向けていた理事長はすぐ様こちらに振り向いた。
「…ああ、雫川さん。何故呼ばれたのか君なら分かるね?」
『……はい』
理事長の目をまっすぐ見ながら一昨日の事を思い出す。
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作者名:あやか | 作成日時:2017年12月15日 7時