ep.3 ページ5
ク｢さあ、寮分けがまだなのは君たちだけですよ。狸くんは私が預かっておきますから、早く闇の鏡の前へ｣
そう言われると、｢まずは貴方｣と言われユウが前へと歩いて行くのを感じる。すると、周りの声が嫌に聞こえてきた。
生徒A｢おい、アレ見ろよ。女子だぞ！｣
生徒B｢えっ、嘘！マジ？｣
生徒C｢うわっ、マジじゃん！ヤベぇ｣
そう、ザワザワと私のことであろう話をしていた。此処は男子校だからしょうがないとは思うがあまり良い気分ではないのは確かだ。
すると、目の前にまた意識を向けると布が少し透けて鏡と思われる前に立つユウの背中が見えた。
闇｢汝の名を告げよ｣
ユ｢ユウです｣
闇｢ユウ……。汝の魂のかたちは……｣
そう言い、低い闇の鏡と呼ばれたであろう顔がそう呟いたままなぜか押し黙る。静かに次の言葉を待っていると沈黙の後にまた口を開いた。
闇｢わからぬ｣
ク｢なんですって？｣
闇｢この者からは魔力の波長が一切感じられない……。色も、形も、一切の無である。よって、どの寮にもふさわしくない！｣
そう、闇の鏡が断言する。すると先程まで私のことを話していた生徒もザワザワと目の前のユウに視線を釘付けにしていた。
ク｢魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない！生徒選定の手違いなどこの100年一度もなかったはず。
そ、それよりも次は貴女が行ってください。あ、その目の布も取ってくださいね｣
貴｢分かりました｣
そう言い、私は戻ってくるユウと入れ違いに闇の鏡の前へと歩いて行く。ユウは私のことを心配しているのかジッとコチラを見守っている。
……だが少し厄介だな。この闇の鏡と呼ばれるモノに魔力などを感知できるのであれば私の中にあるﾞコレﾞも多分見つかるだろう。
そんな色々なことを考えながら闇の鏡の前に立つ。そうして、私はゆっくりと目に巻いていた黒い布を取り去った。すると少しだけ眩しい光が目を突き刺す。
私の双眸が開かれると、なぜか周りの人の声が一斉にシンと静まり返り視線が私へと集中し始めた。……いや、何故だ？
闇｢汝の名を告げよ｣
貴｢皇 A｣
闇｢皇 A……｣
するとまたもや、目の前の闇の鏡は黙りこくってしまった。いやはや、どうしたものかまぁ多分だがバレているな。
闇｢分からぬ｣
ク｢はい？なんですって？｣
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ももたろー - とても面白かったです!!!続き楽しみにしてますね!!(￣▽￣)ゞ (2020年10月5日 18時) (
レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
滅夜(プロフ) - このお話最高です！更新頑張ってください！ (2020年8月2日 11時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
米 - 続き待ってます。 (2020年7月30日 1時) (レス) id: fe5d34cf39 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！応援してます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年7月25日 18時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - とうらぶとのクロスオーバー&夢主の設定。。自分の好みぴったしですごく面白いです。更新頑張って下さい(°η°) (2020年7月9日 23時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千本桜 | 作成日時：2020年4月30日 18時
