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ep.2 ページ4

ク「選ばれし者は、『扉』を使って世界中からこの学園へ呼び寄せられる。貴方のところにも『扉』を載せた黒い馬車が迎えにきたはずです」


貴「そう言われると、そのようなモノがいたような気がしますね……。うろ覚えなので確信は無いですけど」


?「顔が怖い馬がいたような……」



そう各々で答えると、クロウリーと名乗る方はまた話を続けた。



ク「あの黒き馬車は、闇の鏡が選んだ新入生を迎えるためのもの。学園に通じる扉を運ぶ、特別な馬車なのです。古来より特別な日のお迎えは馬車と相場が決まっているでしょう?」


貴「その話を聞いてると、益々意味が分からなくなりましたね。……それより、私たちは今どこに向かっているか聞いても?」


ク「あぁ、すみません。貴女には言っていませんでしたね。今から入学式に行くんですよ。此処は男子校なので貴女の待遇は少々コチラで対処させて頂きますからご安心を」



そう、きっと今いい笑顔で笑っているだろう目の前の人物に小さく溜息をつく。と言うか此処、男子校だったのか……。



すると、隣を歩いていた方に袖をくい、と小さく引かれた。



ユ「あ、あの……。俺、ユウって言います。その俺、貴女と同じでよく分からないままここに居たんですけど……」


貴「ユウ、さんですか。私は皇 Aと言います。そうですね、今は黙ってあの方に着いて行った方が得策かと。
貴方、学生さんですよね?私は一応、大人の身ですから何かあったら対処しますよ」


ユ「あ、そうなんですか……!?そのありがとう御座います。俺、一人で少し不安だったので」



そういう、ユウと言う彼。どうやら彼も同様に私と同じくよく分からないままここに居たらしい。それに、入学式って何だ?私もう成人の身なんですけどねぇ……。



それから私たちは学園長に着いていき、大きな扉の前まで歩いてきた。凡そ、ここが式の会場なのだろう。すると、中からは誰かの声が聞こえてくる。



?「それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら?式の途中で飛び出して行っちゃったけど……」


?「職務放棄……」


?「腹でも痛めたんじゃないか?」



そう、目の前にいる学園長殿のことで話をしているのは明確だった。と言うか色々、言いたい放題だな。



そんな会話を聞きながら、学園長はバン!と思い切り扉を開け放った。



ク「違いますよ!」


?「あ、来た」


ク「まったくもう。新入生が二人足りないので探しに行っていたんです」

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ももたろー - とても面白かったです!!!続き楽しみにしてますね!!( ̄▽ ̄)ゞ (2020年10月5日 18時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
滅夜(プロフ) - このお話最高です!更新頑張ってください! (2020年8月2日 11時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き待ってます。 (2020年7月30日 1時) (レス) id: fe5d34cf39 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます!応援してます!更新頑張ってください!応援してます! (2020年7月25日 18時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - とうらぶとのクロスオーバー&夢主の設定。。自分の好みぴったしですごく面白いです。更新頑張って下さい(°η°) (2020年7月9日 23時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千本桜 | 作成日時:2020年4月30日 18時

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