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第五話 ページ9

〜敦side〜



政府の役人さんが、殺害されたあの事件から二日後僕たちは何事もなく過ごしていた。あの事件は、軍警の人が継続して捜査しているみたいでした。



そんな僕は、今現在どこかに行ってしまった太宰さんを探して歩いている。国木田さんに、怒られるのが僕なのを知っている筈なのに……。



敦「はぁぁぁぁ……」



一向に見つからない太宰さんに、大きな溜息が出てしまう。僕は、少し疲れた足を休めるため近くのベンチに腰を掛けた。



−−そしてこの時、僕はある人と出会った。



敦「はぁ、本当に太宰さんどこに行っちゃったんだろう。国木田さんも、ずっと怒ってるし」



僕は一人、ベンチで項垂れる。周りは、人が少なく高齢の方や小さな子供やそのお母さんがちらほらと居るのみだった。



敦「……今度から、太宰さんに発信機でも付けて貰おうかなぁ。そうしたら、すぐに居場所が分かるのに」



そう呟いた途端、ポンポンと僕の肩に誰かの手が置かれた。僕は、吃驚しながら後ろを振り返るとそこには"真っ白"な人が居た。



僕は、急に現れたその人に驚きながらゆっくりと目線を上げる。サラサラと風に揺れる髪は、真っ白で()はまるで月のように輝いていた。



僕が、少しその人に見蕩れているとその人はゆっくりと柔らかな笑みを僕に向けた。



?「君、何か困り事でも?」


敦「えっ!?あ、え、えっと……?」


?「嗚呼、すまない。君が、ずっと唸り声を上げていたからね。具合でも、悪いのかと」



そう答えるその人は、穏やかな声で話した。服装は、どこか軽装で白のワイシャツに黒のズボンと云うシンプルな服装だった。



敦「あ、そうだったんですか……。すいません、何だか心配かけてしまった様で。有難う御座います」


?「いや、気分が良いなら良かった。……で、気分が悪くないのなら何か困り事でも?」



そう聞いてくるその人は、ゆっくりと後ろから僕の隣にストンと座り首を傾げながら聞いて来た。



敦「えっと、まぁ……。僕、ある所で働いていてその職場の上司に当たる人が良く居なくなってしまって。僕、その人を探してるんです」


?「へぇ、上司……か。君のその上司って、何て云う名前か分かる?」



そう、また小さく笑いながら聞いてくるその人に僕はどきりとしながらもゆっくりと答えた。



敦「あ、えっと……。"太宰"さんって云う人ですけど」

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みに - 最高すぎます😭無理しすぎないよう頑張って下さい💗 (9月19日 22時) (レス) @page9 id: a91f1796c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千本桜 | 作成日時:2019年9月16日 22時

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