第四話 ページ8
〜No side〜
−−場所は、変わり。横浜中心部に
仄暗い部屋の中に、小さな
その目の前には、数人の男女が集められ静かに男の言葉を待つようにジッと立ち尽くしていた。
?「さて、君たちにはもう伝わっているようだね。今回、呼び出したのは紛れもない"あの"件について」
?「はい、それぞれ伝達部隊から伝わっています。……俺たちの部下も、数名殺られた様です」
そう言う、獅子を思わせる
彼は、この横浜の裏社会の根とも呼ばれるポートマフィア現幹部。"中原 中也"、異能力【汚れつちまつた悲しみに】を所有する異能力者である。
そして、彼の目の前にいる男こそこのポートマフィアの現
このポートマフィアは、横浜では"武装探偵社"に並ぶ勢力であった。そして、ポートマフィアは武装探偵社と同じ【異能力者】たちの集まりで構成されている。
幹部を含め、"
森「ふむ、なら話が早いようで助かるよ。中原君、君には今回その事について調べて欲しい。"芥川"君は、中原君のサポートにつき給え」
芥「承知」
そう言うのは、黒髪に毛先が白く染まった髪。黒い黒曜石のような、瞳を持った青年が口に手を当てながら返事を返した。
彼は、この横浜を現在騒がせている指名手配犯。名を、"芥川 龍之介"。異能力【羅生門】を持つポートマフィアの"狗"と呼ばれる人物である。
森「なら、二人に任せよう。人員は、好きに使い給え。……それでは、頼んだよ」
全「「「はい、お任せを」」」
そうして、話は終わったのかそれぞれ持ち場に戻る幹部と黒蜥蜴。それを横目に、鴎外は手元に置かれた書類を睨むように見ていた。
森「……ふっ、中々にやってくれる。まさか、政府の役人や私たちに手を出す恐れ知らずな者が居るとは。いやはや、物騒なことだ」
そう言い、くつくつと喉を鳴らしながら笑う鴎外の瞳は一点に何処かを見つめ獲物を狙う獣の瞳をしていた。
其れは、まさに"ポートマフィア現首領"としての殺意に塗れた瞳であった。
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みに - 最高すぎます😭無理しすぎないよう頑張って下さい💗 (9月19日 22時) (レス) @page9 id: a91f1796c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千本桜 | 作成日時:2019年9月16日 22時