【黒バス短編集】『君を/貴方を/お前を愛してる』

本当にすみません(桜井良) ページ22

桐皇男子バスケ部の特攻隊長、桜井良君


普段は自虐的で乙女男子だけど、バスケになると負けず嫌いでとってもかっこいい

そんな彼に一目惚れをしてしまったんです




「桜井くーーん!!

頑張ってー!!」


彼に惚れてからの行動は早かった


すぐに入部届けを出してマネージャーになり、毎日彼を近くで応援する


ちなみに告白もしました………振られたけど

でも諦めない!!




「桜井君、一緒に帰ろう！」


今日も桜井君を帰りに誘う

これはもう日課となりつつある



「あ、はい！

スミマセン!!」




外はもう暗くなっていて、歩いているのは私達しかいない


「……ねぇ、桜井君

よかったら公園寄っていかない？」



私はもう少し彼と一緒に居たくて、すぐそこにある公園を指差す


桜井君は戸惑いながらも謝りながらオッケーを出してくれた



ベンチに２人で座る

何を喋ればいいのか分からず、無言が続く



「……あの、Aさん」



沈黙を破ったのは桜井君だ


「Aさんは、いつも僕なんかを好きだと言ってくれて……


真っ直ぐ僕を見つめてくれてますよね



それなのに僕ときたら……


正直、貴方に甘えてました

でも……




もう、終わりにしましょう


僕はいつまでもAさんを縛っておくことなんか出来ません


僕なんかやめて、新しい恋をして下さい




僕は貴方の気持ちには答えられない


本当にすみません」



彼は本当に申し訳なさそうに私に頭を下げた


私は突然告げられた別れに、悲しむわけでもなく、怒るわけでもなく……


ただ呆然と彼を見る事しか出来なかった



心の底で分かっていたのかもしれない


この恋は報われないと




私は夢中でその場を走り出した


家に着き、急いで自分の部屋に向かう




「……っ……うぅ……」



声を殺して、溢れる涙を流し、歯を食いしばる

制服なのも気にせずベッドに顔を伏せて気が済むまで泣いた






この日、私は失恋しました


−−−−−−−−−

いかがでしょうか!?


甘々を書こうとしたら何故かこうなった……
( ˙-˙ )


リクありがとうございました!!

な、なぁ？(虹村修造)→←美味しいでしょ？(紫原敦)

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