猫系女子と猫かぶり系男子

32 ページ33

花宮side


原｢はなみやーやっほ｣

山｢よう。｣


花｢何の用だ。｣


昼休み、読書をしていたら現れた原とザキ。


原｢別に用なんてないよん。｣

花｢じゃあ帰れ。邪魔だ。｣

山｢あ、お前ザキのいとこの.....｣

原｢あ〜Aちゃんだ。｣

主｢あ、こんにちは.....。｣


俺を隔てて原とザキに挨拶をする中西Aは

正しく昨日まで俺にとっていた態度そのものだ。


花｢お前、原とザキと知り合いだったのかよ。｣

主｢うん、この間健ちゃんに紹介してもらった。｣


山｢は、花宮とAってそんなに仲良かったのか？！｣

原｢ちょー意外。｣


ズケズケと話しかけてくる2人に萎縮して

俺の背中に隠れるようにしているAを

見ると、謎の優越感を覚えた。



────

──

─


原｢へー、Aちゃん古橋とも仲良いんだ。｣

山｢ガーデニングが趣味って感覚がよく分かんねぇな。｣

主｢やってみると意外と楽しいんだよ。｣

原｢へー。｣

主｢興味無さそうだね。｣

山｢はははっ！｣

主｢ザキくんうるさい。｣

原｢Aちゃんいいキャラしてんね。｣




俺に会いに来たであろう原とザキがなぜか

中西Aと楽しそうに笑っている。




俺と打ち解けるのにそんなに時間がかかったのは

なんでなんだよ。



心でそうツッコミながらも、

このときはまだ心の奥底に眠る

自分の本心に気付いていなかった。

33→←31

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す