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花宮side
花宮プリント届けに行くから鍵開けとけ
健太郎了解
部活終わりの20時過ぎ。
康次郎が用があるから、と
他クラスの俺にお使いを押し付けなければ
今頃家でゆっくり休めていたのに。
誰にも届かない舌打ちを1つ鳴らし、
住宅街の中を進んでいく。
2分ほど歩いて「瀬戸」と書かれた
表札を見つけ、躊躇いなくそのドアを開けた。
月曜日は健太郎の両親は仕事でいないから。
階段を上がり、奥から2番目の部屋をノックする。
花「健太郎、入るぞ。」
瀬「ん.......。」
今までに聞いたことがないくらい弱った声に
少しだけ動揺したが、そのまま中に入る。
花「体調はどうだ。」
瀬「まぁまぁしんどい。」
花「これ、今日のプリントと──」
瀬「わざわざ果物買ってきてくれたの、ありがと。花宮は優しいね。」
自分でもどうかしてると思った。
ただのチームメイトにこんなことするなんて。
花「.....チッ。さっさと治せよ。お前がいねぇと練習になんねぇんだよ。」
精一杯の悪態をついても、
健太郎は笑っている。
花「じゃあ俺はこれで」
瀬「花宮、ちょっとだけ話しよう。」
立ち上がろうとしたときに、
嫌な言葉が聞こえた。
真剣な表情をした健太郎と目が合い、
その場に座り直した。
今朝たまたま見たおは朝占いで
山羊座が12位だったのは、
このお告げだったのかもしれない。
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黒胡椒(プロフ) - エビマヨさん» 無理せず頑張ってください!応援してます!! (2020年2月29日 15時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
エビマヨ(プロフ) - 黒胡椒さん» コメントありがとうございます!更新はできるだけ毎日してこうと思ってるので頑張ります! (2020年2月29日 15時) (レス) id: 18c018f059 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - 更新まってます! (2020年2月28日 21時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エビマヨ | 作成日時:2020年2月28日 19時