【マギ】願い事 Ⅱ (ページ35)

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最終話ページ35

「遅いですよA。どうせまた、マスルールの所にでも行っていたのでしょうけど…程々にしてくださいね」

「すみません」

私が着席すると同時に会議が始まった

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会議の後、シンに訓練を付けてもらうために
急いで廊下を渡っていると

「A少しいいですか？」

ジャーファルさんに呼び止められる

「なんでしょう？」

「次の日曜に◯◯で会合があるのですが、××での会合が入ったので、私とAで分かれていきましょう。シンはそちらちつかせます」

「分かりました。…と、言う事は昨日預かった資料は今日中に仕上げなければいけないのでは？」

「そうなりますね。Aは今から訓練ですから…部下に任せますか？」

「いいえ、私がやります。重要な案件ですし。では、失礼します」

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「そうじゃない。もっと手に意識を集中させるんだ」

「こう？」

「はぁ…全ッ然ダメだ！」

「こう？」

「もっと肩の力を抜け！」

「んんー難しい…」

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「大丈夫ですか？」

「ええ。大丈夫、貴方達はもう休んでいいからね」

「すみません…お先に失礼します」

最後の文官の子が帰って
政務室に静寂が訪れる

それでもひたすら
筆を走らせること4時間半。

「終わったぁ～」

もう、夜中の2時過ぎになっていた。

急いで湯浴みをして

自室に戻ると

「遅かったっすね」

寝台に寝転ぶマスルール

「色々変更があってねー疲れたー…」

隣にダイブすると

「お疲れ…」

優しく頭を撫でられる

よく見たらマスルールも
かなり眠そうだった

「待っててくれてありがと」

「いいんすよ。大変なのはAさんだから…」

私の額にキスをすると
すぐに寝息を立て始める彼

…相当眠かったのね

「お休み…マスルール」

唇を重ねてから、寝顔を見ていると

うっすらと目を開く彼

「倒れても知りませんよ…」

「寝顔が可愛くて」

「そんな事言ってたら…襲いますよ」

私を腕の中に収めるとマスルールは
また寝息を立て始める

…やっぱり寝顔可愛い

私が小さく笑うと

「寝て…ください」

目を閉じたまま寝言のように言う様子に
更に愛おしく思う

マスルールは私が寝ないと
深い眠りには着かないのだ

「本当に可愛いんだから…」

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愛しいマスルール

…愛してるよ、誰よりも。

隣に貴方が居てくれるから、
私は明日も頑張れる。

-fin-