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7.優しくて可愛い弟できました ページ7

「お・ね・え・ちゃ・ん♡」


耳元で可愛く囁かれる。
心臓が飛び出そうなくらいびっくりして耳を抑えて後ずさりしてしまった。



「ひぅっ!?なにっ侑くん?」


「髪拭いたる〜あ、ドライヤー!乾かしたろか〜」


「ええっいいよ!?なんか恥ずかしい!!!」


「姉弟やん?気にしんといて」



そう言って彼は半ば無理やり私の髪を乾かし始めた。しまいには何処からかオイルを取り出して手入れする始末。

侑くんの指がたまに耳を掠めて、ドキドキがバレないように必死だった。



「はいおしまい!」


「ありがとう、優しいね侑くん」


「あー違うよAちゃん騙されんといて、そいつ下心でやってんねん。
新しいお姉ちゃんできるって言われたときも、義理のお姉ちゃんとかAぶ「(サム)ゥウウ!!」



お前もそれなとか言っとったやん!俺の優しさが一日目にして嘘みたいに思われるやろ!?ホントのことやん!と口喧嘩しだした。え?急に!?


今にも掴みかかろうとする勢いだったので、暴力はいけない!と間に割って入る。



「わ、私のために争わないで!」


「「 Aちゃん……!!! 」」



二人はハッとした顔をしたと思ったら、次の瞬間にはにやりと不敵な笑みを浮かべていた。

え!?私なんかいけないことしちゃった!?!?



「大胆なことするやーんこちょこちょ〜」


「美味そうなお姉ちゃんやな〜こちょこちょ〜」


「ひ、ひひっ、まっ、あははははたんまたんまああははははははは!!!!」



腹よじれるかと思った。

でも、距離が縮まった気がして嬉しかった。

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作者名:- | 作成日時:2020年3月13日 22時

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