22.確信犯だったんか ページ22
***
『髪がツートン?っていうか、基本が銀で毛先が黒い人〜
てかキャプテンやってんじゃなかったっけか』
あーいた。いたっていうかそこにいる。
双子や角名くんほど大きくはない。でもなんか、貫禄あるなぁ。キャプテンって大変そうだもんなぁ。
でもおめめくりくり。童顔?あと銀髪が綺麗。
*
「今日はどうして来たんです?
双子目当てって訳じゃなさそうですけど」
人もまばらになってきた頃、角名くんが私のところに来てくれた。
あの二人は何やら熱心に監督と話し合っている。
気づかれてないやん!!なんかさみしいぞお姉ちゃん。騒がれたら嫌だけどこれはこれで寂しい。
「北くんって人見に来た」
「え、なんで北さん?」
「(友達が好きだって言うから)どんな人かなって……あ、角名くんさっきのズバァンってやつ凄いかっこよかったね」
「……へえ。ズバァンってブロックのことですか?ありがとうございます」
褒めたのに顔色ひとつ変えない角名くん。
それどころか何故か「ふむ」みたいな顔してる。なんだ、なんだその顔。読めない。
それから途中までぼんやりと北くんと双子を見届けて、一足先に家に帰って、双子が帰ってきたときにやっと角名くんの表情の意味が分かった。
「「 Aちゃん北さんのこと気になってるん…!? 」」
余計なことを。
「……気になってるけど、そういう意味じゃない」
「お姉ちゃんは俺たちがおればええってこないだ話したやん!!彼氏とか要らんねん!!」
「全然話聞いてないし…てかそんな話された覚えがないんだけど…」
「ほら、Aちゃんがスキンシップしすぎって説教垂れた日に流されたやん」
「自分たちが私を流してる自覚あるんだ」
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作者名:- | 作成日時:2020年3月13日 22時