21.給食でいうデザート ページ21
結局また双子に流された。
『お姉ちゃんは弟のお願いを聞くポジションだ』というタイトルの妙に説得力のあるプレゼンをされたが、最後の方は寝ぼけ眼で適当に頷いていたので覚えてない。
……?あの双子、今思えばなんであんなにスキンシップしたがるんだろう。
こんな話しちゃアレだけど、お母さんがいないと人肌が恋しくなっちゃっうのかな。
私もお父さんがいればな、って思うときがあるから。
じゃああんまり邪険に扱うのは可哀想か。
懐いてくれるの正直かなり嬉しいし。
「Aちゃんって宮兄弟と同居してるんでしょ?
あんな姿やこんな姿が見れるってことやん」
ぶふっ。
あっぶな。お茶吹くかと思った。
お弁当の包みをせっせと開くA子ちゃんに、静かに訂正する。
「同居っていうか、私お姉ちゃんなのよ」
「どう?!宮侑と宮治どっちがイケメン!?」
「(聞いちゃいねぇ!)
いや、同じ顔だよ……!?!?」
私と毎日昼食を共にしてくれるA子ちゃんもM美ちゃん、二人とも面食いガールらしい。
イチオシはバレー部の北くん?南くん?とか言ってたけど、宮兄弟もまた好きとのこと。
「北くんは給食でいうおかず。ミネストローネ。
宮くん達はデザートみたいなもんよ。ミルクレープ!」
「北くんどっちかって言うとクリームシチューじゃない??」
「????北くん、って何組?同い歳?」
「7組〜あれ?北くん知らんの?
Aバレー部見に行ったんじゃなかった?」
「どんな人?次行ったらもっと注意して見るわ」
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作者名:- | 作成日時:2020年3月13日 22時