【文スト】私の兄はシスコンです。【芥川龍之介】

肆拾話 ページ44

あの太宰さんが今、ブッ潰すって…。




しかも、少し微笑んでいるから凄く怖い。




太「でも、Aちゃんが暴走して無くて良かった。まぁ、してたとしても私の異能で止めれるのだけれどね。」

「兄さんや太宰さんが来ていなかったら、暴走してたと思います。与謝野さんを傷付けた彼奴が気に食わないんで。」

芥「僕はAがこうして生きているだけで嬉しい。」

与「それは此処に居る妾は太宰だって同じさ。」






この人達は、本当に優しい。






私の、命の恩人。






フ「ハァ…ｯ。痛いじゃないか…」

芥「何だ。生きていたのか。」

太「…芥川君。」

芥「此奴は僕の獲物。邪魔しないで下さい。」




そう言って兄さんは異能を発動する。





「格好いい…っ。」





つい言葉に出してしまう程、兄さんは強くて格好良くて。





やっぱり、私の兄さんは自慢の兄さんだ。





ずっと私の前に居て。





その背中で何度も助けてくれた。





逞しく、強い兄さんに。





太「…。」

与「太宰…？」

太「え？あ、いや何でも無いよ。」

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