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Cohesive ページ15

めちゃくちゃお久しぶりです。最後にお会いしたのはいつでしょうか……。
 ようやくまともに携帯を触れるようになってきたので、ゆるゆると更新再開致します。文を書くのがかなり久しぶりなので、文章の癖が若干変わっているのは見逃してくださいませ。



「全く……スタプロといいあんずさんといい、夢ノ咲出身はなぜこうも計画通りに動いてくれないのでしょうね……」

 ちっ、と不機嫌さが隠せない彼はまた荒っぽく書類を捲る。なんとか声をかけようとしたけれども、なんと言えば良いのか分からずにその気持ちは空に消えた。

「勿論、あなたもですよ?」
「そんなこと言われても。」

 ジロリ、とでもいうように此方へ向けられた視線を引き金にようやく言葉が出てきた。
 そんな不機嫌な七種茨と、同じく機嫌が悪そうなあんずに挟まれたのは勿論おれ。なずなである。

「本来なら単なる七不思議とか、あるいは幻覚で終わったはずなのに。放っておいた結果アイドルたちにこうも重くのしかかるなんて。……たかが人形なのに、不思議ですね」

 悪びれもなく言い切る茨に苛々とした負の感情が込み上げるが、世間から見ればそれが普通なのだろう。そうだ、Valkyrieが、夢ノ咲学院が、おれが、異常なのだ。

「人形のため、とか閣下がいなければ速攻電話を切りたかったんですけど。……ええ、閣下がお待ちです。この部屋を出てすぐ、右隣の部屋。鍵は開けるように言ってあるのでどうぞ好きに話してきてください。」

 どうやら、あんずはEdenのリーダーに会わせたかったらしい。訳の分からないまま入った部屋には、それはもう目を見張るほどの本の山と、乱凪砂。それから、一体の見知らぬ人形が佇んでいた。

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作者名:竜花 | 作成日時:2020年7月8日 23時

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