人気者不人気先輩と地味系美女後輩

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「久しぶりだね、元気にしてた？」


何もなかったかのように私に話しかけてきて

身構えていたのに困惑して言葉が出なかった


「こんなところで会うなんて偶然だね」

『、、、そうだね』


あの時あったことが嘘だったのだろうか


いやそんなはずはない


私に本性を見せてからしっかりと次の日から話しかけなくなり


おまけに私と話していた友達にも有る事無い事話して私を孤立させたのは、今平然と話しているこの女だ



「どう？会社でうまくやってる？」


『なんで？心配してるの？』


「心配してるよ」


仲良かった頃の顔つきに息を呑んだ

私はなんて返したらいい？

許してないから、あなたを落とせるところまで落としてやる



そう言いたいくらいに嫌い


なのになんでそんな顔するの


『、、、桃…』


もう一度やり直せる…？



















そんなわけあるか


高校から大学まで約5年

この女は私を欺いてとことん騙しても平気な顔でいれた人間だ



騙されるわけがない



『なんで桃が心配してるの？』


「なんだ、案外用心深くなったね


　そりゃ決まってるやん
　社会人になっても1人寂しいあんたでいてほしいからよ」


ほぉら、本性みせた


『ははっ、逆に安心した

　あなたが変わらないでいてくれて、私もとことんやりあえるよ』


「味方がいないAに何ができるの？」


『攻撃はしないよ

　ただ最悪に方向に変えたあなたに言いたいの


　私昔と違うから
　見た目可愛くて、性格もいいの。おかげで今好きな人とも話せてるし、友達もできた


　あなたが教えてくれたんだよ私に強みってやつ』


「嫌味な女〜、好きな人ってなに？彼氏？」


『桃の大好きなシャオさんやけど』


「は？まだ繋がりあんの？うっざ」


『桃こそ、彼氏とはどうなの？』


「別れてる
　もう新しい彼氏おるから」

『さすが〜、切り替え早いね』


「Aに比べたら全然だよぉ」


『私は1人の人と長く付き合いたいから』


「なんか知らない間に随分と強気になったもんやな

　

　昔は無駄に顔よくても性格おとなしくて言うこと聞くから一緒にいてやったのに
　今じゃ性格も無理だわ



　味方なんか誰もおらんくせに強がんな」














「聞き捨てならないな」

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