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幕間 肆 ページ28

任務が終わり報告書を仕上げていると突然銀が慌てた様子で執務室に入ってきた。

「兄さん!大変!」

「落ち着け銀。どうした?」

僕がペンを置き銀に顔を向けると青ざめた顔で口を開いた。

「桐崎さんが…!」

「桐崎がどうした?!」

桐崎の名前が出たとたん立ち上がり聞くと泣きそうな顔をしながら銀が告げた。

「昏睡状態で意識不明だって!!」

「っ…?!それは本当か」

あまりの事実に怒りが溢れそうになったが辛うじて押さえて冷静に聞く。
銀は潤んだ目になりながら頷いた。

「首領に暗殺を終えて報告しに行ったら中原幹部が居て首領が太宰さん以外の探偵社に行ったって聞いて…それでもしかしたらって思ってもう少し尋ねたら教え子の様な子が昏睡状態だからってっ!!」

「あの愚者め!」

僕はとうとう抑え切れなかった怒りを吐き報告書の存在も忘れ探偵社へと足を向けた。

何故!何故だ!

無理はするなとあれほど言ったのに!

そもそも何故太宰さんが居て防げなかったのだ!

何故僕は彼奴が無理をしないと思えたのだ!

僕は自分の無力さと桐崎と太宰さんへの怒りを抱えながら銀と共にポートマフィアを後にした。


ーー


私は桐崎さんが昏睡状態と分かった途端自分の顔色が悪くなるのが分かった。
そんな…桐崎さんが…
私は泣きそうなのを必死に耐えながら兄さんの元へと走った。
早く、早くこの事を伝えなきゃ。
その一心で走って兄さんに告げた途端兄さんはあまり見せない怒りの混じった顔をしながら執務室を飛び出した。
私はそれについて行きながらただ祈った。




どうか、無事でいてください桐崎さん…




私は涙を拭い兎に角早く桐崎さんの元へ、探偵社へと足を進めた。




ーー
すみません…更新遅くなりました…
GW(ガッデムウィーク)も明けてしまいましたので更新ペースダウンします…マジすみませんOTL

変わった患者→←弟みたい


【桐崎君にとっての周りの印象】

乱歩:唯一異能で一度自分の事を忘れた筈なのに覚えてくれた人物。推理だけで自分との関係を割り出した乱歩の事は本当に凄いと尊敬している。


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那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 倉の中の石さん» ありがとうございます!思惑通りに暗い過去と思って頂けてついガッツポーズを仕掛けました(笑)続編頑張りますね!! (2019年7月8日 0時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石 - すごく面白いです。こんなに自然な暗い過去は久しぶりに見ました。続編も頑張ってください。 (2019年7月7日 17時) (レス) id: 873805d7e2 (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 鶴さん» 読んで頂きありがとうございます!更新頑張りますね!! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@スマホ使用不可で低浮上中(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!まだ推敲中ですががんばりますね!! (2019年7月5日 20時) (レス) id: a29dbc7b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那戯田沢 亜須 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月19日 20時

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