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「ハリー・ポッターは、死んだ! 惑わされた者どもよ、いまこそわかっただろう? ハリー・ポッターは、最初から何者でもなかった。ほかの者たちの犠牲に頼った小僧にすぎなかったのだ!」

「ハリーはおまえを破った!」






ロンの大声で呪文が破れ、ホグワーツを守る戦士たちが再び叫び出した。しかしまた、さらに強力な爆発音が再び全員の声を消し去った。






「こやつは、城の校庭からこっそり抜け出そうとするところを殺された」





ヴォルデモートが言った。その声に、自分の嘘を楽しむ響きがあった。






「自分だけが助かろうとして殺された――」






しかし、ヴォルデモートの声はそこで途切れた。誰かが仲間の群れから飛び出し、ヴォルデモートを攻撃したのだ。ネビルだった。ネビルは「武装解除」され、地面に打ちつけられた。ヴォルデモートは、奪った挑戦者の杖を投げ捨てて、笑っていた。





「いったい誰だ?」






ヴォルデモートが、蛇のようにシューシューと息を吐きながら言った。





「負け戦を続けようという者が、どんな目に遭うか、進んで見本を示そうというのは誰だ?」





ベラトリックスが、うれしそうな笑い声を上げた。





「わが君、ネビル・ロングボトムです! カロー兄妹をさんざんてこずらせた小僧です! 例の闇祓い夫婦の息子ですが、憶えておいででしょうか」

「おう、なるほど、憶えている」






ヴォルデモートは、やっと立ち上がったネビルを見下ろした。敵味方の境の戦線に、武器も隠れる場所もなく、ネビルはただ一人立っていた。





「しかし、おまえは純血だ。勇敢な少年よ、そうだな?」






ヴォルデモートは、空っぽの両手で拳を握りしめて、自分と向き合って立っているネビルに問いかけた。





「だったらどうした?」





ネビルが大声で言った。





「おまえは、気概と勇気のあるところを見せた。それに、おまえは高貴な血統の者だ。貴重な死喰い人になれる。ネビル・ロングボトム、我々にはおまえのような血筋の者が必要だ」

「地獄の釜の火が凍ったら、仲間になってやる」






ネビルが言った。






「ダンブルドア軍団!」






ネビルの叫びに応えて、城の仲間から歓声が湧き起こった。ヴォルデモートの「黙らせ呪文」でも抑えられない声のようだ。





「いいだろう」






ヴォルデモートが言った。滑らかなその声に、最も強力な呪いよりも危険なものを感じた。




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ササミ - 素敵な作品をありがとうございます。この作品を楽しみに過ごしておりました😊キャラへの解像度が高く、この世界が存在すると錯覚するほど引き込まれました!難しい事は承知ではありますがr18の公開も心待ちにしております🙇‍♀️ (4月30日 23時) (レス) id: d357fa134f (このIDを非表示/違反報告)
名無し18156号(プロフ) - すごくすごく面白かったです!!このお話が日々の生き甲斐でした😭😭本当に素晴らしい作品をありがとうございます!! (2月16日 23時) (レス) @page50 id: 83faa383a3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - 初めて感想書きます!本当に面白かったです😭原作にリスペクトを感じるし後半なんてローリング先生が書いてる?!と思うくらいでした。R 18めちゃ楽しみにしてます!笑 (2月7日 22時) (レス) id: 0dcec4387c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - urakr396さん» ありがとうございます!アワーッ過去作から……嬉しいです………ありがとうございます😭😭🙏更新頻度は年々落ちてしまっているのですが、頑張ります…🎶 (1月29日 7時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Konono19さん» ありがとうございます…!!R18のほうはなかなか公開できずにいるのですが、たぶん…そのうち…!!!!😭こちらこそ、長いのに見てくださってありがとうございます🙏🙏 (1月29日 7時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年6月7日 23時

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