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「ママがそう呼ぶんだ。その手の女の人を」
ロンはまた耳を真っ赤にしてボソボソ呟いた。
「せいぜいこの程度なら、リータも衰えたものね」
ハーマイオニーはまだクスクス笑いながら、隣の空いた椅子に「週刊魔女」を放り出した。
「ばかばかしいの一言だわ」
ハーマイオニーはスリザリンのほうを見た。スリザリン生はみな、記事の嫌がらせ効果は上がったかと、教室の向こうからハーマイオニーとハリーの様子をじっと窺っていた。ハーマイオニーは皮肉っぽく微笑んで、手を振った。そして、ハーマイオニー、ハリー、ロン、オリヴィアは「頭冴え薬」に必要な材料を広げはじめた。
「だけど、ちょっと変だわね」
十分後、タマオシコガネの入った乳鉢の上で乳棒を持った手を休め、ハーマイオニーが言った。
「リータ・スキーターはどうして知ってたのかしら……？」
「何を？──君、まさか『愛の妙薬』調合してなかったろうな」
「バカ言わないで」
ハーマイオニーはパシッと言って、またタマオシコガネをトントンつぶしはじめた。
「違うわよ。ただ……夏休みに来てくれって、ビクトールが私に言ったこと、どうして知ってるのかしら？」
そう言いながら、ハーマイオニーの顔が緋色になった。そして、意識的にロンの目を避けていた。
「えーっ？」
ロンは乳棒をガチャンと取り落とした。
「湖から引き上げてくれたすぐあとにそう言ったの」
ハーマイオニーが口ごもった。
「サメ頭を取ったあとに。マダム・ポンフリーが私たちに毛布をくれて、それから、ビクトールが、審査員に聞こえないように、私をちょっと脇に引っ張っていって、それで言ったの。夏休みにとくに計画がないなら、よかったら来ないかって――」
「それで、何て答えたんだ？」
ロンは乳棒を拾い上げ、乳鉢から十五センチも離れた机をゴリゴリ擦っていた。ハーマイオニーを見ていたからだ。
「そして、たしかに言ったわよ。こんな気持をほかの人に感じたことはないって」
ハーマイオニーは燃えるように赤くなった。
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鵲(プロフ) - 豆腐さん» ありがとうございますー！！書いてみますー✊🏻✊🏻💗 (2022年2月17日 2時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - いつも素敵な小説ありがとうございます😭👏🏻フレッドとジョージが若返ったら次は夢主ちゃんが一気に幼くなるのも見てみたいです😖😖お願いします！ (2022年2月16日 22時) (レス) @page50 id: 4fe3c9c074 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» ありがとうございます…🥺💕これから解き明かしていくのでよろしくお願いします！🥰🥰🥰 (2022年2月6日 20時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
犬好き(プロフ) - お手紙開封怖すぎて震えてたら思ったより…って感じでさらに怖いです…、心臓が震えています…それはそうと、主人公ちゃんが可愛くてしゃーないです、最高！ (2022年2月6日 6時) (レス) @page20 id: a9e49597a8 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 豆腐さん» ありがとうございます〜！！！😭😭🙏💕更新頑張ります！！！ (2022年2月6日 2時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年2月1日 0時
