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数週間後、Aは図書室に通うようになった。試験が近づき、先生たちが大量に課題を出したため、図書室の本を使いながら早めのうちに課題を仕上げようとしていた。
しかしこれには少し問題があった。図書室に通っていたのはAだけではなかった。ハリー、ロン、ハーマイオニー、オリヴィアの四人もそうだった──Aはできるだけ彼らの視界に入らない場所で課題をした。
「これか？」
図書室の本棚にある本が中々取れず苦戦していたAの後ろで、声がした。それと同時に手が伸びて、Aが欲しかった本をひょいと掴んだ。
「フレッド！ありがとう」
Aが振り返り、フレッドから本を受け取りながら礼を言った。
「熱心だな」
「フレッドはどうしてここにいるんだ？」
「忌々しいフィルチとその猫に追われてるもんで」
Aがその言葉にふっと笑った。
「ジョージとリーはどうしたんだ？」
「逃げてるうちに逸れた。多分あいつらもどこかに隠れてる」
フレッドはAの持っている本の題名を見ると、察したように唸った。
「課題か？ 大変だな」
「フレッドたちも出てるんじゃないのか？」
「あんなものやる方が狂ってる──ああいや、俺達のはそりゃもう、一年のやつより断然多いし難しいからな。Aのこと狂ってるって言ってるわけじゃないぜ？」
フレッドはAのショックそうな顔を見ると慌てて付け足した。Aが「そっか」と笑うと、フレッドはにっこりして、本棚沿いに並べられた机に置いてあるAの課題に目をやった。
「毎日ここに来てるのか？」
「うん、最近はね」
Aは机に分厚い本を重ねて置きながら苦笑した。
「たまには息抜きも必要だぜ？俺みたいにな」
「フレッドはどうやって息抜きするんだ？」
「俺？そりゃイタズラさ」
フレッドがニヤッとしながらそう言ったので、Aは「フレッドらしいな」とにっこりした。
「息抜きって、何すればいいのか分からないんだ……」
「自分の好きなことをすればいいだけじゃないか」
「うん……そうなんだけど」
Aが肩を落とした。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
