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「やっと見つけた！ いったいどこに行ってたの？ バカバカしい噂が流れて──誰かが言ってたけど、あなたたちが空飛ぶ車で墜落して退校処分になったって」
「ウン、退校処分にはならなかった」
ハリーはハーマイオニーを安心させた。
「まさか、ほんとに空を飛んでここに来たの？」
ハーマイオニーは、まるでマクゴナガル先生のような厳しい声で言った。
「お説教はやめろよ。新しい合言葉、教えてくれよ」
「『ミミダレミツスイ』よ。でも、話を逸らさないで──」
ハーマイオニーがイライラと言った。しかし、彼女の言葉もそこまでだった。「太った婦人」の肖像画がパッと開くと、突然ワッと拍手の嵐だった。グリフィンドールの寮生は、ほとんど全員、まだ起きている様子だった。Aはソファーに座ったまま、横のジョージの肩にもたれかかって寝落ちていたが、みんなの歓声でハッとしたように顔を上げた。
丸い談話室一杯に溢れ、傾いたテーブルの上や、ふかふかの肱掛椅子の上に立ち上がったりして、三人の到着を待っていた。肖像画の穴のほうに何本も腕が伸びてきて、ハリー、ロン、オリヴィアを部屋の中に引っ張り入れた。取り残されたハーマイオニーは独りで穴をよじ登ってあとに続いた。
「やるなぁ！ 感動的だぜ！ なんてご登場だ！ 車を飛ばして『暴れ柳』に突っ込むなんて、何年も語り草になるぜ！」
リーが叫んだ。
フレッドとジョージは人波をかき分けて前のほうにやってくると、口をそろえて言った。
「オイ、なんで、俺たちを呼び戻してくれなかったんだよ？」
ロンはきまり悪そうに笑いながら顔を紅潮させていたが、ハリーは一人だけ不機嫌な顔をした生徒に気づいたらしい。はしゃいでいる一年生たちの頭の向こうに、パーシーがはっきり見えた。ハリーたちに十分近づいてから、叱りつけようとこっちへ向かってくる。
ハリーはロンとオリヴィアの脇腹を小突いて、パーシーのほうを顎でしゃくった。ロンもオリヴィアもすぐに察した。
「ベッドに行かなくちゃ。──ちょっと疲れた」
ロンはそう言うと、ハリーと二人で部屋の向こう側のドアに向かった。オリヴィアも慌てて螺旋階段を登っていった。
「おやすみ」
ハリーは、パーシーと同じようにしかめっ面をしているハーマイオニーに呼びかけた。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
