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「そして、次は、ハーマイオニー・グレンジャー嬢に……火に囲まれながら、冷静な論理を用いて対処したことを称え、グリフィンドールに５０を与える」
今度はハーマイオニーが腕に顔を埋めた。きっとうれし泣きしているに違いない。グリフィンドールの寮生が、テーブルのあちこちで我を忘れて狂喜している……１５０点も増えた。
「三番目はハリー・ポッター君……」
部屋中が水を打ったようにシーンとなった。
「……その完璧な精神力と、並はずれた勇気を称え、グリフィンドールに６０点を与える」
耳をつんざく大騒音だった。声が嗄れるほど叫びながら足し算ができた人がいたなら、グリフィンドールが４７２点になったことがわかっただろう。スリザリンと全く同点だった。寮杯は引き分けだ。
その時、ダンブルドアが手を上げた。広間の中が少しずつ静かになった。
「勇気にもいろいろある」
ダンブルドアはほほえんだ。
「敵に立ち向かっていくのにも大いなる勇気がいる。しかし、味方の友人に立ち向かっていくのにも同じくらい勇気が必要じゃ。そこで、わしはネビル・ロングボトム君に１０点を与えたい」
大広間の外に誰かがいたならば、爆発が起こったと思ったかもしれない。それほど大きな歓声が、グリフィンドールのテーブルから湧き上がった。ハリー、ロン、ハーマイオニー、そしてオリヴィアが立ち上がって叫び、歓声をあげた。ネビルは驚いて青白くなったが、みんなに抱きつかれ、人に埋もれて姿が見えなくなった。
ネビルはこれまでグリフィンドールのために一点も稼いだことはなかった。レイブンクローもハッフルパフも、スリザリンがトップから滑り落ちたことを祝って、喝采に加わっていた。
しかし、Aはその喝采に加わってはいなかった。ハリーたちと共に嬉しそうな顔で笑っているオリヴィアは、自分と話をしているときなんかより、ずっと楽しそうで、それがなんだか寂しくて仕方がなかった。
嵐のような喝采の中で、ダンブルドアが声を張りあげた。
「したがって、飾りつけをちょいと変えねばならんのう」
ダンブルドアが手を叩いた。次の瞬間、グリーンの垂れ幕が真紅に、銀色が金色に変わった。 巨大なスリザリンのヘビが消えてグリフィンドールのそびえ立つようなライオンが現れた。スネイプが苦々しげな作り笑いでマクゴナガル教授と握手をしていた。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
