【御幸】初恋 first episode＊.*・。

よそよそしくて ページ35

「真希……ちょっと相談があるんだけど……」

「ん？どうしたの？」

先輩の告白を断って御幸が好きだと気づいた日から、御幸とはよそよそしい関係が続いていた。

なんとなく御幸に避けられているような気がしていた。

前みたいに意地悪なことも言ってこないし、昼休みにパンを買いに頼まれることもなくなった。

でも授業中とか合間の休み時間に、寂しげな顔でこっちを見てる御幸の視線を痛いほど感じていた。




２人で中庭の楠の横のベンチに座った。


「わたしさ、、御幸に嫌われちゃったのかな……」

「……どうしてそう思うの？」

「……なんか、うまく言えないんだけど避けられてる気がして……」

「……ねぇA、前に3年生に告白された日あったじゃん。
　Aなかなか戻って来なかったから、私探しに行ってさ、見ちゃったんだよね……。

　結城先輩に頭なでられて泣いてるとこ。


　…………御幸くんと一緒に」


「えっ？！？！」

「もしかしたら御幸くん、勘違いしてるのかも。
　Aさ、もう自分の気持ちはっきりしたならちゃんと話しておいで？」

「……真希」

「大丈夫！御幸くんを信じてぶつかっておいで！」

「うん……」

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