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重なるドキドキ ページ26

元気なく歩く御幸の後ろを少し遅れてついて行く。

コピー機の前に着き御幸は無言でノートのコピーを取る。
Aはその背中をじっと見ていた。


2人とも黙ったまま、コピー機の音だけがやけに響く。




「よし!終わり!ありがとな!他の教科も頼むよ。
 Aのノートわかりやすいから助かるわ」

振り向いた御幸はいつもの余裕たっぷりの笑顔だった。



「A、ちょっと中庭歩かねぇ?」

「ん?……いいよ」




楠の下のベンチまで来た
「…………なぁ、今日昼休み何してた?」

「……えっ?!昼休みは……真希と、、ここでお弁当食べて……」

「このベンチだろ?Aのお気に入りの」
そう言いながら御幸はベンチにゆっくりと座る。

「うん……」

「それで?」

「結城先輩と小湊先輩がいて、、将棋した」

「うん。知ってる。哲さんと2人仲良く将棋して。



 …………握手して見つめ合ってた」

「!!!別に見つめ合ってなんて!!!!!」

御幸だけベンチに座っているので見上げられている。
御幸の手が右手を掴み、ゆっくりと引き寄せられる。


「見つめ合ってたよ。俺見てたもん、上から」


グッと強く引っ張られてバランスを崩し、御幸に抱きつくようになった。
すかさず御幸はAを抱きしめる。


「ねぇ、本気?哲さんのこと」
抱きしめられてるので顔は見えないが、声が悲しそうだ。


「…………よく分かんないよ。



 でもわたしずっとドキドキしてる……。
 御幸……わたし変だよ……」


「ハハハ!確かにドキドキ言ってるわ。
 ちょっとは意識してくれてんだな!



 けど、俺の心臓のがすごいだろ?」

御幸はAの手を自分の左胸にあてる。


鼓動がものすごく早かった。

ずっとずっと→←余裕なんてない



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設定タグ:ダイヤのA , 恋愛 , 御幸一也   
作品ジャンル:アニメ
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510kana5M(プロフ) - しぃふぁさん» 初恋はボーナスエピソードがちょっとだけあります。この小説の続編でとべますよー。 (2015年5月31日 17時) (レス) id: b12cca8c48 (このIDを非表示/違反報告)
しぃふぁ - 続編も読ませてもらいました! やっぱり御幸はかっこいい/// 番外編とか作る予定はないんですか? (2015年5月31日 16時) (レス) id: 8145a9f255 (このIDを非表示/違反報告)
510kana5M(プロフ) - しぃふぁさん» ありがとうございます。初めて書いた小説をほめてもらえて感激です(○´∀`○)1年生の話は完結してますが、続編あるのでそちらもお願いしますw (2015年5月31日 13時) (レス) id: b12cca8c48 (このIDを非表示/違反報告)
しぃふぁ - 初めまして! しぃふぁって言います! この作品を見つけて、初めは題名からだったんですけど読んでみたら止まらなくて…。 めっちゃ面白かったです! 御幸の嫉妬が可愛かったww これからも頑張ってください♪ (2015年5月31日 11時) (レス) id: 8145a9f255 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:510 x他1人 | 作成日時:2015年2月27日 22時

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