【御幸】初恋 first episode＊.*・。

芽生えた感情 ページ11

「花びら、ついてる」

結城はAの頭についた花びらを取り、Aの右手の平にのせた。

「あ、、、ありがとうございます」

そしてAの髪を一房すくい取り「サラサラだな」と呟いた。








「A！！！！！！！」


　

ずっと見ていたのか、もう我慢の限界って感じで明らかにムスッとした御幸が走ってきた。

「A、何やってんだよ！部活は？！」

「御幸……あのね、ちょっと桜を見てて、、えっと……部活行くね！
　また明日ね！先輩たちも練習がんばってください！おじゃましました！」

パタパタと校舎へ走って行く。




「ねぇねぇ、あの子みなみちゃんじゃないの？Aって？
　御幸って呼び捨てだったけど御幸、仲良いの？」
小湊が疑問をぶつけてくる。

「あ、あいつは南Aなんですよ。たまに勘違いされるみたいだけど」

「ふーーん。で、御幸は名前呼び捨てなんだ。ふ〜ん。
　かわいいね、Aちゃん。見た目もだけど性格も良さそうだし。ねっ哲もそう思うよね？」





「……あぁ……だな。
　それより練習戻るぞ！！！ほら行くぞ！」



Aが走って行く姿を見つめる御幸と結城を見て、これからどうなるんだよーと倉持は不安になった

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