忘れ物 (ページ8) - 小説/夢小説

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7.私の太陽ページ8

「A～この前ドタキャンしたんだから今日はちゃーんと来てね？」

『また合コン？やだよ行かないよ??』

この前涼太くんとふたりでドタキャンしたせいで今日こそはと腕を掴まれる

「それとも彼氏できた？」

あの日から確かに涼太くんと連絡を取ったり会ったりはしているが付き合ってる訳では無い

『出来てはないけど』

「じゃー決定!! 今日は直行するよ！」

「そうじゃないとA逃げちゃうからね～」

合コンの雰囲気はどうも好きじゃない
けど今日は逃げられないみたいだ諦めるしかない

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「こんにちはー！」

今日の相手は彩明高校この辺ではとても有名な男子校だそういうところしか絶対合コンはしない

こないだ涼太くんの学校とやった合コンもいやいやだったらしい

「それじゃ始めようか!!」

どうしていいか分からないまま時間だけが経っていく

「Aちゃんって将来やりたいこととかあるの？」

『まだ決まってないです』

「そっかー！俺はさぁ！」

どこの人もそうだ親の会社を継ぐとか有名企業に務めるとかそんな話ばっかり

「Aちゃんあの水島先生のお孫さんなんでしょ??」

『よくご存知ですね』

「有名だもん＂あの病院＂の医院長だからね？」

結局そこにたどり着くみんなその為に私に近寄ってくる
そういう時は大体私は笑ったごまかす

「今日は楽しかったです良かったらまた連絡してね？」

連絡先を交換して私達は別々に帰った
みんな続々と連絡先を消し始める

2度と会わないなんて言いきれないのに

だから合コンは嫌なんだこんなふうに
辛い気持ちになるから

黄瀬「Aちゃん？」

『涼太くん!?』

「えっ!? 黄瀬涼太だ！」

私の周りにいたみんなが涼太くんを囲むそれでも涼太くんは私をじっと見てくれた

それだけで少しだけ私の気持ちが明るくなった
ありがとう涼太くん