忘れ物 (ページ4) - 小説/夢小説

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3.繋がれてる手ページ4

黄瀬「名前 Aちゃんであってる？今頃ッスけど」

黄瀬くんと私の手は繋がれたままだった
いつも以上に鼓動は早くて顔が熱くなるまるで直射日光を浴びているうに

『あっはい水島A です』

黄瀬「よかったッスー！名前間違ってたらどうしようかと思ったッス俺は黄瀬涼太ッスって知ってるか」

黄瀬くんは私の少し前に出て笑いながらこっちを見てくるそんな黄瀬くんを見てると思わず私も笑顔にった

『もちろん知ってますよ?? 黄瀬くんすごく人気ですから』

黄瀬「名前でいいッスよ？＂黄瀬くん＂ってなんか距離感じるッス」

『じゃ涼太くんでいいですか？』

黄瀬「もちろんあっそうだ Aちゃんってポディションどこなんッスか？」

『……？ポディション?? 何の話ですか？』

黄瀬「え？バスケやってるんじゃないッスか？こないだ限定モデルって」

こないだの限定モデル……？

『あー！こないだ私の好きなお店で靴の限定モデルが出るって言うから買いに行ったんですよ』

黄瀬「そうだったんッスかじゃ俺の勘違いだったんだー！恥ずかしいッス!!」

少し恥ずかしそうにする涼太くん
コロコロ変わる表情をこんなにも近くで見れるなんて私は夢の中にいるような気持ちだ

『同じ日でほかのお店もやってたなんて知りませんでした』

黄瀬「俺もッス!! しかもふたりとも買えないとか面白すぎるッスよね！」

『はい！』

そのあとふたりで色々なお店に行って買い物ができたことは最高の思い出になった

黄瀬「そうだ!! 今度俺のバッシュ選んでくれないッスか？」

『私でいいなら！選ばせてください』

黄瀬「やったッス Aちゃんに選んでもらえるとか嬉しくて仕方ない」

その日はそれで終わった
次いつ会うなんて約束もせず連絡先だけ聞いてそこから１週間何も連絡をとらないまま過ぎてしまった