27.蓋が開く ページ28
Aから連絡が来ていることに気づいたのは集合時間をとっくに過ぎている時だった
「黄瀬 こんなところで何してるのだよ」
黄瀬「緑間っちに高尾っち〜 どっかお出かけッスか？」
高尾「いっや 今 真ちゃん 大学になんか出願してきたんだよ 俺はそれのお迎え」
あっそっか センター終わってもうそんな時期か
大変ッスね 一般入試で受ける人は 緑間っちと赤司っちくらいッスよね 多分俺たちの中じゃ
緑間「来週 赤司がこちらに来るらしい その時みんなに会いたいと言っていたのだよ」
黄瀬「いいッスね！ みんなにも声掛けておくッス！ 紫原っちもきっと来てくれるッス!!」
高尾「んで 黄瀬くんは 一体何してたの？」
黄瀬「あー……実は」
俺は今日 Aとデートに行くはずだったけど来れなくなったと連絡があったことを高尾っち達にはなした
緑間「まぁそういうこともあるだろう」
高尾「大変そうだもんな Aちゃんのおうち」
黄瀬「大変そうって何がッスか？」
確かに大きなお家で俺たちとは住んでる世界が違うなーって感じたことはいっぱいあるッス
緑間「知らないのか？ 日本でトップクラスの��あの病院��の医院長はあいつの祖父で そろそろ父親が引き継ぐ頃だ」
高尾「だからAちゃんも 将来は医者になる人と結婚させられてあの病院を継ぐってこと!!」
黄瀬「そう……だったんッスか」
緑間「恐らく 自由にお前と会えるのもあいつが高校を卒業するくらいまでだろう 」
あと1年しかないってことッスか？
色んなことが一気に頭に入ってきた
いや 心のどこかでは気づいてたのかもしれない
黄瀬「俺今日は帰るッス じゃー 来週のことみんなに連絡しとくッスね！」
高尾「あっおう！」
釣り合ってないことに気づきながらも気付かないふりをしていたせいですごく今 全部が俺のところに襲ってきたそんな気がしたッス
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作者名：みちこ | 作成日時：2018年1月5日 14時
