忘れ物 (ページ24) - 小説/夢小説

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23.元カノの存在ページ24

目が覚めた時はもう夕方の6時をまわっていた
隣にはまだ眠っている涼太くんの姿があった

涼太くんがもうすぐ卒業ということが頭をよぎるたびに私は父との会話がいつも頭をよぎる

私はここの跡継ぎ

これを受け入れる限り私は涼太くんと別れを選択しなければいけないまだ会ったことのない結婚相手と結婚して病院を継ぐために__________。

黄瀬「なに考えてるんッスか？」

『ううん涼太くん起きてたの？』

黄瀬「今起きたッスそしたらAがすごい不安そうな顔してたから」

『そうかな?? 涼太くんがあまりにも起きないからどうしようかな～って思ってた』

私がそう言って笑うと涼太くんは＂そっか＂と言ってまた抱き締めてくれた

トクントクンと聞こえる涼太くんの心臓の音が心地よくてまた眠りそうになる

「涼太くん～帰りましたよーー」

部屋の外からすごい大きな声がした
思わずびっくりして顔を上げると涼太くんは

黄瀬「2人目の姉貴」

と苦笑いして服を着始める
私もそれにつられて服を着る

黄瀬「酔っ払ってるんッスか？」

姉「全然！彼女ちゃーんは？」

ふたり目のお姉さんはひとり目の人とはまた違った雰囲気だった

1姉「涼～彼女ちゃんご飯食べていく？」

黄瀬「大丈夫だったら食べていきなよ」

『あっ……今日はやめておくごめんなさい』

流石に父に何も言わずに夜ご飯をいえで食べないとめんどくさい事になりそうだから今日は帰ることにした

黄瀬「んじゃAのこと送ってくるッス」

『おじゃましました』

「「「また来てね～」」」

お母さんやお姉さんたちに見送られて私は涼太くんと家を出た

いつものように繋がれた手を見て涼太くんは

黄瀬「Aの手いつも思うッスけどちっちゃい」

『そうかな普通だよ!! 』

ほかの人に比べてってことなのかな
涼太くんの元カノについては私は一切知らない
その代わり私の昔の彼氏について涼太くんも一切聞いてこない

黄瀬「元カノと比べてるわけじゃないッスよ？」

『え……？』

まるで私の心を読んだかのようなタイミングですごく驚いた

黄瀬「そんな顔してた」
そう言いながら前を向く涼太くん少し笑っているように見える

『涼太くんモテるから元カノいっぱい居そうだね』

黄瀬「まぁ結構いるッスけど俺の初恋はA」

元カノがいっぱいいるのに＂初恋＂が私？
いろんな疑問を持ちながら私は

『嬉しい』

って答えた元カノの話は怖くて聞けないって思ったから