22.挑戦したいこと(黄瀬涼太side) ページ23
黄瀬「バスケ続けて欲しかったッスか?」
俺がバスケを続かないことを伝えるとすごく悲しそうな表情をする A
俺の前に座っているAの顔をじっと見つめて聞いてみた
『うん どんな時よりも 一生懸命で真っ直ぐで楽しそうだったから 』
どんな時よりもかーー……
俺はAの隣に移動して ふわふわとしている柔らかい髪の毛を撫でた
Aは少しだけ驚いた表情をしながら俺のことをじっと見てきた
黄瀬「Aがバスケを優先してほしいって言ってくれた時すごく嬉しかったッス もちろん今だって悔しい気持ちは残ってる 」
『じゃ なんでやめちゃうの? 続けようって思わなかったの?』
黄瀬「モデルの方の仕事を本気でやりたいって考えてるッス バスケを本気でやってちゃんと俺なりにやり遂げた だから モデルの方とちゃんとやり遂げたい」
実を言うと足首がもう限界まで来ている
でもそれは言い訳だってことは分かってる 実際青峰っちは肘 火神っちは膝が かなり悪化してる それでもあのふたりはバスケを続けるって言ってた
バスケを続けてあのふたりと同じ世界で戦うことだって 選ぼうと思えばできるでも……
『新しいことに挑戦するんだね?』
黄瀬「言い訳になるかもしれないッス けど モデルだけじゃなくてもっとほかの仕事もしてみたいんッス」
俺がそういうと Aはクシャッとした笑顔で俺を抱きしめてくれた 小さくてあったかい
『応援してます』
黄瀬「ありがとう A 大好きッスよ?」
新しいことに挑戦する俺を支えるって言ってくれたことが俺にとってどれだけ嬉しかったか
黄瀬「A 目つぶって」
俺たちはそのまま 深い海に沈むように 深くて甘いキスを何度も交わしたーー……
39人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みちこ | 作成日時:2018年1月5日 14時